新型コロナ感染者のペットを無料で預かる まずは東京近郊の施設でイヌ・ネコから

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   ペット保険の「アニコム損保保険」などを展開するアニコムホールディングス(東京都新宿区)は、2020年4月10日、新型コロナウイルス感染者が飼育するペットを長期間預かる「『#StayAnicom』プロジェクト」を開始した。

   アニコムが保有する施設の一部を開放し、飼い主が隔離や入院をする間、そのペットを無償で預かる。

  • 「『#StayAnicom』プロジェクト」
    「『#StayAnicom』プロジェクト」
  • 申し込みからの流れ
    申し込みからの流れ
  • 「『#StayAnicom』プロジェクト」
  • 申し込みからの流れ

申し込みの状況を見て受け入れ拡大予定

   新型コロナウイルスに感染し、ペットを飼育できる状況にない人であれば、誰でも申し込める。アニコムの社員が申し込みフォームを確認後、電話で飼い主に詳しい状況を聞き、必要に応じてペットの受け入れを行う。感染者や濃厚接触者以外の人が、指定された施設までペットを連れていく。ペット保険に入っていなくても受け入れ可能。

   まずは、東京近郊にある施設で25匹程度のイヌ・ネコの受け入れを予定している。取材に応じたアニコムの経営企画部長で獣医師の小川篤志さんによると、申し込みの状況を見て同社が運営する全国40以上の動物病院などでの受け入れも順次拡大していくとのこと。

   ペットの世話をするのは、同社に勤務する獣医師やトレーナー、看護師、社員たち。衛生管理をしっかり行い安全も確保した上で、社員たちの負担にならないようローテーションを組むなどして世話をしていく。

   イヌ・ネコの食事やペットシーツなど必要最低限のものは、基本的には全て同社が用意する。しかし、ペットによっては普段から慣れているもののほうが良い場合があり、臨機応変に対応すると小川さん。ペットの状況は、毎日社員から飼い主に連絡できるよう最大限努力し、誠意をもって預かるという。

PCR検査の結果待ちの人から相談が

   小川さんは取材に、4月10日16時半の時点で、「すでに数件申し込みがあり想定外で驚いている」と明かした。「今日PCR検査をしてこれから結果が出るのですが、もし感染していた場合預かってもらえるか」という相談もあったそうだ。

   同プロジェクトは、7都府県を対象に発令された「緊急事態宣言」を受けて立ち上がった。同社で過去に同様の事例はないという。4月8日に小川さんが発案、社内で急きょ準備を進めてスタートにこぎつけた。

   小川さんは、「獣医師や看護師、トレーナーが協力しながら責任をもってお世話をしていきます」と話した。

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