7都府県を対象とした「緊急事態宣言」発令で、ツイッターには「緊急事態宣言が解除されるまで、自宅待機になった」といった不安が投じられている。
期間は5月6日までの1か月。長期の外出自粛が求められる。J-CASTトレンドは、新型コロナウイルスの感染者が多数出た大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号元乗客の女性に取材。自粛よりずっと厳しい「船内待機」の様子をツイッターでリアルタイムに情報発信していた当時の思いや、外に出られない経験に基づく気分転換法を教えてくれた。
「これからどうなるんだろう」不安で泣いたことも
女性は2月5日から21日まで船内待機。廊下に監視員がいたため、部屋から一歩も出られない生活を送っていた。毎日ベランダに出て軽いストレッチはできたが、自由な行動が制限された状況で、
「ニュースはなるべく見ず、船内で配信されている映画や本を読んで気分転換をしていました。コロナを忘れて別の世界に没頭することでメンタルを保ち続けていました」
つらかったのは「思っていた以上に新型コロナウイルス陽性患者の方が出たこと」。「患者は恐らく数人だろう」と思っていたが、毎日発表される患者数が10人、20人...60人...と増えていき、はかり知れないほどの心理的なストレスがあったと語る。
船内待機生活中はずっと「1日を通じて、気持ちの変化があった」。
「昼間は家族や友人たちと連絡を取り合ったり、自主的にお部屋の掃除をしたり、クルーから配布物を受け取ったりと、思いのほか忙しかったので、コロナのことを少しでも忘れることができたのですが、夜眠る時にふと、『これからどうなるんだろう...』と漠然とした不安が襲い掛かってきて、思わず泣いてしまったことは1~2回ほどありました」