一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)は、全国の車のドライバー2000人を対象に「タイヤの空気圧点検に関する実態調査」を実施し、2020年4月3日に結果を公開した。
日頃から空気圧点検を行っている人の割合や傾向などを明らかにしている。
月1回以上の点検推奨も7割以上が「知らない」
調査対象者は、自分で車を運転する20代から60代のドライバー男女2000人。半数は、運転頻度が週3回以上、残り半数が週1回から月1回程度だ。
まず、タイヤの空気圧点検の頻度について尋ねた。「十分に足りていると思う」(15.8%)、「足りていると思う」(47.5%)と、全体の6割以上が点検頻度は足りていると回答した。一方で、36.8%は点検頻度が不足している、もしくはやや不足していると答えた。その理由として、「自分でチェックする方法がわからない」(47.2%)が最も多く、次に「面倒だから」(36.9%)が続いた。
2000人のうち、実際にタイヤの空気圧点検を行っていると回答したのは1935人だ。具体的な頻度を尋ねると、「月に1回以上」と答えたのは24.3%だった。また、年間走行距離ごとに結果を見ると、距離が短いほど月1回以上の空気圧点検をする人の割合が減少していた。
JATMAでは、毎年4月8日を「タイヤの日」とし、タイヤの空気圧点検の啓発活動を行っている。月に1回以上の空気圧点検を実施するよう推奨しているが、そのことについては全体の7割以上が「知らない」(72.5%)と答え、女性ドライバーのみで見ると84.6%とさらに高かった。