「都内の皆さま、今週末は......つぼ八に、来ないでください...」。2020年3月25日、居酒屋チェーン店・つぼ八が公式ツイッターアカウントでこうつぶやき、話題となった。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、東京都が週末3月28、29日の外出自粛を要請したことを受けてのツイートだ。
J-CASTトレンドは、つぼ八の公式ツイッター担当に電話取材。ツイート時の胸の内と「その後」の話を聞いた。
「閉めればよい」という指摘への苦悩
担当者はツイートをした当時の心境について、「炎上リスクはあると覚悟していたが、お客様の安全には変えられないと、上司に相談したうえで素直な思いをつぶやいた」。結果、多くの反響が寄せられ、「新型コロナウイルスに対する世間の不安の大きさを再認識した」という。
その中には「店を閉めればよい」という声もあった。だが、全国に店舗を展開しており1、2店舗で済む話ではないうえ、雇用しているアルバイトの生活、予約客の利用、そして売り上げといった問題があり「難しい」。
4月最初の土日も迫ってくる。「今週末もつぼ八に来ないで」とつぶやくのか尋ねると、「際限がなくなってしまうので、今のところ予定はしていない」と答え、こう続けた。
「先日のツイートは、都が3月28日、29日の外出自粛を呼びかけていたため、その時点では『一旦、我慢してみよう』という思いで投稿しました。一週間みんなで耐えれば、収束に向かうようなイメージを持っていたのです。しかし外出自粛が長期化しそうで、さらにひっ迫した状況になっているように感じています」