志村けんの命奪った新型コロナウイルス いま一度「肺炎」の怖さを考えよう

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自分がかからない、感染を広めない努力を

   新型コロナウイルスによる肺炎の症状はどうか。厚生労働省の公式サイトにある「相談・受診の目安」は以下の通りだ。

・風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続いている (解熱剤を飲み続けなければならない時を含む)
・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある
※高齢者や基礎疾患などがある人は、風邪の症状や37.5度以上の発熱が2日程度続く場合、または強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合

   新型コロナウイルスは文字通りウイルスで、細菌ではない。2020年3月11日付「日経Gooday」の記事で、池袋大谷クリニック院長の大谷義夫さんは「健康な人がなる肺炎は、多くの場合、細菌性肺炎です。細菌性のほうが、ウイルス性に比べると、診断や治療がしやすいのです」と説明している。一般的な風邪症状と区別するのが難しいうえ、医師にとっても治療しにくい。そのうえ、目下治療薬が開発されていない。多くの問題をはらんでいるのだ。

   だからこそ、自分がかからない、感染を広めない努力が大切だ。厚労省は「換気が悪く、人が密に集まって過ごすような空間に集団で集まること」を避けるよう注意喚起しており、東京都の小池百合子知事は3月30日「平日の外出自粛の協力」を呼びかけた。症状の有無にかかわらず、感染リスクを下げるためにも不要不急の外出は極力、控えたい。

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