au(KDDI)から発売中のスマートフォン(スマホ)「Galaxy Z Flip」。ボディーを縦に折りたためるユニークな形状で、持ち運びが手軽なうえ折り曲げた状態で従来にはない便利な使い方ができる。
2020年2月28日の発売日初日の引き渡し分は予約がいっぱいになる、好調な滑り出し。J-CASTトレンドでは実機を試してみた。
上下2画面で別アプリ開ける
スマホ画面を横開きにできる機種は2019年、「Galaxy Fold」など3機種が誕生した。だが「Galaxy Z Flip」は、縦に折りたたんでコンパクトにできる。
最も気になったのは、画面を真ん中から折り曲げる部分だ。画面上はうっすらとラインが見えるが、気になるほどではない。折り曲げたり元に戻したりする動作がスムーズにできる。20万回の開閉に耐えられる強度とのことで、仮に1日100回開け閉めしても5年以上の耐久性がある計算となる。
画面サイズは6.7インチあるが、折りたたむと内ポケットにすっぽり収まる。バッグに入れる際は、ディスプレーにバッグ内のものが当たって傷つく心配がない。移動中は持ち運びが手軽に感じられた。ファンデーションケースのようなスタイリッシュさを意識してデザインされている。
折り曲げられる特性を生かして、使い方に幅が広がった。例えば90度に折り曲げた「L字」の形で、置いて使える。これなら写真や動画を安定した状態で撮影でき、ビデオ通話の際はずっと手で持ち続ける必要がなく、長い時間おしゃべりが楽しめるだろう。「ながら使用」にも向いている。台所で、スマホを置いて料理の動画を流して参考にしながら調理できる。
画面上下に別々のアプリを開ける「マルチウインドウ」機能も、「Galaxy Z Flip」の大きな特徴だ。上画面で動画を、下画面でインターネットブラウザを、それぞれ開いて閲覧するような使い方ができる。電車内でウェブサイトを閲覧中、ふと予定を思い出した時にブラウザを閉じることなくカレンダーアプリを開いて入力、といった使い方が便利だ。
メインカメラは超広角(F値2.2)と広角(F値1.8)がいずれも約1200万画素、サブカメラが約1000万画素(F値2.4)。色は「ミラーパープル」「ミラーブラック」で、価格は17万9360円(税込)。