タワーオブロンドンは左回りがカギ
カス丸 秋の短距離王者、タワーオブロンドンの名前がまったく出ないじぇい。どうなってるきゃすう?
カスヨ わたしは押さえ△よ。タワーはね、左回りが疑問なのよ。この馬はデビューして15戦。うち馬券を外したのがたった2回しかないのよね。まあ、強いということなんだけど、その2回というのが左回りの東京競馬場なのよ。今回はステップレースのオーシャンステークス(GIII、中山、1200メートル)を使ってきてローテーションはいいわね。斤量58キロを背負って3着だったんだけど、まあ休み明けを叩いて良くなるタイプだから、ここでも実力は発揮すると思うけど、どうも左回りが気がかりなのね。そのオーシャンSで2着だったのがナックビーナスね。7歳の牝馬だけど、まだまだ絶好調よ。2年前には3着にもなっているし、この舞台でも無視できないわね。
ガジュマル爺 わしもタワーは押さえ△じゃ。それよりもオーシャンSでタワーに勝ったダノンスマッシュに触手が動くんじゃ。わしは単穴▲。最後まで騎手が決まらなかったが、オーシャンSで勝利に導いた川田騎手に決まったから、こちらのほうが期待できるはずじゃ。タワーはずっとルメール騎手が乗ってきたんじゃが、この馬はなかなか操縦が難しいところがあるようじゃから、乗り替わりの福永騎手がうまく制御できるかどうか、疑問もあるわい。あと、わしが注目しとるのは、ステップレースのシルクロードステークス(GIII、京都、1200メートル)を勝ったアウィルアウェイじゃ。この馬も差し脚が鋭いんじゃ。それとGI馬のステルヴィオじゃな。これも異種格闘技組じゃが、父はかつての短距離王者、ロードカナロアじゃから問題ないじゃろ。こっちも差し脚が鋭いんじゃ。最後は中京を得意とするグルーヴィットじゃな。中京は重賞レースを2回走って1、2着。こういうまったく注目されておらん馬が穴を開けるんじゃ。
カスヨ 中京に強いというならセイウンコウセイよ。3年前には優勝し、昨年は12番人気で2着よ。7歳とはいえ、まだまだ元気だし、絶好の大穴候補よ。
カス丸 うーん、春のGIは最初から難しいじぇい。短距離スペシャリストか殴り込み組か。でもGIは最高レベルのレースなんだからスペシャリストきゃすう。5歳になって力をつけてるダノンスマッシュが本命◎だじぇい。