三井ダイレクト損害保険(本社:東京)は、子どもを持つ親を対象に実施した「交通安全意識調査」の結果を2020年3月12日に公開した。
自転車で子どもを保育園に送り迎えしている親からは「雨の日に転倒」「暗い夜道から急にお年寄りが出てきた」などのヒヤリハット(事故が起こりかねない危険な状況)体験談が聞かれた。
雨の日に転倒、左折車にひかれそうに
今春に子どもが保育園に入園し、自転車で送迎予定の親に「登園時の懸念点」(複数回答可)を聞くと、「天候」が75.6%でトップとなった。2位以下には「坂道」(34.4 %)、「登園路の交通状況」(30.5%)、「自転車との接触可能性」(24.4%)が続いた。
すでに子どもと自転車で登園している親に、これまで遭遇したヒヤリハット(男女別、複数回答可)を問うと、「自動車との側面接触可能性」が男女ともにトップだった。2位になると男性は「左折する自動車との接触可能性」(52.9%)、女性は「転倒」(63.1%)だった。
具体的なヒヤリハットのエピソードには、
「雨の日に転倒し、子どもに怪我はなかったが泣いてしまった」
「自転車用横断歩道を横断中に左折してきた車がこちらを見ておらず、ひかれそうになった」
「暗い夜道から急にお年寄りが出てきた」
が出た。
また、自動車を運転する立場から、子どもを乗せた自転車とのヒヤリハット経験を聞くと「側面との間隔がせばまった」「転倒した自転車と接近した」などが挙がった。
調査は首都圏、愛知県、京阪神、福岡県に住む25~44歳の就業者のうち、保育園へ自転車登園を行っているかその予定がある人、20年に小学校入学予定の子がいる人を対象にインターネット上で実施。いずれも「月1回以上自家用車を運転する」という条件が含まれている。調査期間は20年1月31日~2月10日で、回答数は664人。