「これだけ客足が落ちれば...」
北海道では新型コロナウイルスの感染拡大を受け、20年2月28日から3月19日まで緊急事態宣言を発令中だ。多くの北海道民が外出を自粛する中、地域経済への影響が懸念されている。
本間社長に事業への影響を聞くと、「販路によっては(売り上げが)落ちているところもある」。今月末には、2010年から運営してきた販売店「月寒あんぱん本舗ほんま大通店」を閉める決断をした。札幌市中心部唯一の販売店で、地元客が贈答品として月寒あんぱんを注文する場所でもあった。
閉店の主な理由は「契約期間の終了」。だが、
「緊急事態宣言が出てから、お客様が来なくなりました。こうした状況では、贈答品としてのお菓子は(在庫が)動かない。これだけ客足が落ちれば、(仮に契約期間が終了していなくても)店舗の営業を続けるのは難しいと思います」
と語る。
それでも本間社長は、消費者への感謝の思いを口にする。
「(セールを通じて)お客様に買い支えていただき、『ありがたい』という一言に尽きます。それはうちだけじゃなく、(緊急在庫処分SOSに商品を掲載して)商品を買っていただいている北海道のメーカーはみんなそう思っているのではないでしょうか」
(J-CASTニュース編集部 佐藤庄之介)