露天風呂付客室に1泊2日で3900円 「まじでコロナウイルス勘弁して下さいプラン」体験記

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

台風19号に新型コロナ、支えてくれた人に「感謝」還元したい

「正直、ここまで予約が来ると思わなかった」

   同プランを考案した一の湯代表取締役社長の小川尊也氏と同社広報社員で「箱根一の湯創業390年祭り」PR担当・なにし君は、記者に驚きを語った。5月、6月の平日限定プランのため、予定の見通しが立たない人が多いはずだと考えていたが、販売開始当初から想定以上の申し込みがあったという。さらに3月5日に旅行情報メディア「TRAICY(トライシー)」が同プランを取り上げ、ツイッターで大拡散されたことから予約数が激増した。

   「サンキュー」にかけているのはわかるが、プラン内容に対して3900円は安すぎないか。直球質問に小川社長は「箱根一の湯・創業390年祭り」企画で利益を上げようとは思っておらず、「感謝の思いを返すためにと始めたものなので、ただ利用者に喜んでほしい。その一心」と語った。背景には、19年10月に発生した台風19号による浸水被害があった。

「2020年は社として一大躍進する大事な1年と位置付け、数年前からさまざまな準備をしてきました。19年にはススキの原一の湯別館と箱根路開雲を開業しましたが、台風19号の影響で営業停止せざるを得ない施設も出てしまいました。ススキの原一の湯本館が営業再開し、全店で通常営業状態に戻れたのは12月28日です」

   厳しい運営状態の最中、さまざまな関係者に支えられた。現在も新型コロナウイルス感染拡大の問題に直面し、常に慎重な判断を求められ続けているが、できる限り感謝を形にして還元したいという。

   「まじでコロナウイルス勘弁して下さいプラン」は好評のうちに予約受付を終了したが、一の湯全店で使える宿泊券が39人に当たる第7弾企画が現在、一の湯公式ツイッターアカウントで進行中だ。なにし君は、さらに第8弾企画について「例えば卒業式が出来なかったとか、新型コロナウイルスで不利益を被った人を対象に"救済措置"となるような企画を考えていきたい」と明かした。

姉妹サイト