「すぐには登校させない」「再開になったらありがたい」
小学4年生と1年生の男子児童の母は、「授業再開になったら、ありがたいです。とても、うれしいです」と喜ぶ。「元気な子どもを外にも出さず家に置いておくのは、お互いかなりのストレスになります。子どもの生活リズムも崩れるし、テレビ、ゲームしかすることがないです」。
これに対して中学2年生の男子生徒の父は、「もし通常通り登校になったら、まずは子どもの意見を聞きます。行きたいか、行きたくないか、不安か、など」と言う。ただ「行きたいと言っても、すぐに登校はさせないと思います。緊急事態宣言を検討しているくらいなのだから、現時点で『登校しなさい』というのは不安定で無責任では、と思うからです」とした。
現在休校に伴い自宅学習をしている中2男子は「今は毎日家にいて、結構ストレスを感じる。学校から課題は出ているけど、家にいるとあまり集中できずやる気も出ない。学校が再開したら、面倒だなと思いつつ嬉しい」と話し、授業再開を望んでいると明かした。
教育現場で働く人はどうか。ある小学校の校長は取材に、休校で子どもたちが学校で学習する時間を持てないことがかわいそうだ、と話す。しかし現状を踏まえると「仕方ない」とも。現在の新型コロナウイルスの感染状況を考慮すると、教育現場から見て「(授業再開は)まあ無理だろう」と答えた。
一方、もし学校の授業を再開するのなら、自治体が再開に値するだけの根拠と対応策を学校側に提示してほしいと望んだ。