トイレットペーパー、ようやく見つけた!
新型コロナウイルスの影響で品薄になるというデマ情報によって、各地で売り切れが続出しているトイレットペーパー。しかし、ツイッターには、2020年3月4日頃から「トイレットペーパー買えた!」「普通に売ってた」との投稿が見られるようになった。J-CASTトレンドでは、首都圏の薬局やスーパーなどを巡り、在庫を調査した。
板橋区の店は朝入荷するも即完売
経済産業省は20年3月4日に公式サイトで、トイレットペーパー不足のデマについて「需要を満たす十分な供給量・在庫を確保しています」と完全否定。トイレットペーパーの在庫写真を掲載した。
同日から翌5日にかけて、ツイッターには「やっとトイレットペーパー買えた 良かった~~」、「と、トイレットペーパー買えた~!!!!!!!!うおああああああ!!!!!!!」、「今日は普通にトイレットペーパー買えたー。残り5、6ロールだったからちょっと不安だったけど、落ち着いて待っててよかったわ」といった書き込みが多く投稿されている。
J-CASTトレンドは、3月4日夜から5日にかけてトイレットペーパー販売店を回った。まず、東京都板橋区にある薬局とスーパー3店舗。4日21時頃は、いずれも在庫無し。薬局には、「トイレットペーパーは売り切れました。入荷は未定です」という張り紙が貼られ、棚は空っぽだった。5日午後に再度調査するも、商品はやはり無かった。店員によると、朝に入荷し即売り切れたそうだ。空の棚にはICレコーダーがぽつんと置かれ、
「マスク、ティッシュ、トイレットペーパー、消毒用アルコール類は完売致しました。申し訳ございません」
という音声が大音量で繰り返し流れていた。
おびただしい数の写真「在庫はございます」
川崎市中原区の「イトーヨーカドー」ほかスーパー2店舗も、商品はゼロ。イトーヨーカドーには4日夜、調査中にトイレットペーパーを買い求める複数の客が売り場を訪れたが、売り切れの張り紙を確認すると、そそくさと帰っていった。
東京都千代田区の大手チェーンドラッグストアは、状況が少し違っていた。5日朝10時過ぎに訪れると、商品があったのだ。数はそれほど多くなかったが、ようやくトイレットペーパーが販売されている様子を直接確認できた。
一方で、一夜にして状況が変わった店舗もあった。
東京都江東区にあるショッピングモールでは、4日夜の時点では全く在庫が無かったことを記者が確認。しかし翌朝、同ショッピングモールにおびただしい数のトイレットペーパーが積み上げられている写真がツイッターに投稿された。同店舗に取材したところ、「トイレットペーパーの在庫はございます」とのことだった。
調査した限り、現状では商品が棚に並んでいる状態はほとんど見られなかった。しかし、場所や時間帯によっては入荷を確認できた店舗もあり、徐々に品薄が解消されている様子がうかがえた。