「社会保障」 教育無償化すると平均寿命5年縮まる説

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教育か、年金か。それが問題だ
教育か、年金か。それが問題だ

   西原理恵子さん、山本一郎さん、青山浩さんの3人が火鍋を囲み、ときに激論を交わす「火鍋チャンネル」の5回目。

   「昔は飲酒運転で見つかっても、警察が『お父さん、気ぃつけて帰ってや~』ってリリースすることがけっこう多かった」と語るのは、小羊肥ジャパン元代表の青山浩さんだ。実業家として活躍しているが、学生時代は飲酒運転をなくしたくて警察官僚をめざしていたという。今では飲酒運転が厳罰化され、社会の意識も大きく変化した。

   青山さんは、「別の人が(飲酒運転の厳罰化を)やってくれたから、俺がやらんでよかった」と官僚の仕事を評価し、「学校の先生と官僚と政治家。ちゃんと仕事している人には給料もっとあげたほうがいい」と主張する。

刑務所に入らず納税する人間を育てる

   青山さんの意見に「それはすごく思う」と大きくうなずく西原さんだが、「国のお金をどう使うか」を考える時、一人の親として、国は教育にもっと投資すべきだと言う。

   「学校行かないと、友だちみんな前科者になっちゃう。前科者になって刑務所出たり入ったりしてたら、刑務所代ってバカにならないと思うんですよ。......だから、ずっと刑務所に入らないできちんと納税する人間に育てるために、初期投資はすごい大事」

   しかしそうなると、「何を削るか」が問題だ。自身4人の子どもの父親であり、高齢の親の介護も担っている山本さんは、「社会保障費の中で削るとしたら、介護と医療しかない。無理じゃないですか」と言う。「医療はガチガチに削られて、斜陽産業だって高須先生も言ってます」と西原さん。そして、「平均寿命が5歳縮まる代わりに、中学・高校が無償化になるっていうと、どっちを選ぶか」と難しい選択肢を示す青山さん。

   議論はさらに白熱。「どっちかというと、今の社会保障は高齢化にシフトしていて、ほとんどが年金。これをもうちょっと出生や教育に費やして、子どもを増やし、いい教育をして、稼げるようにしましょうという話ですよ」と山本さんが言うと、「将来の投資が大事ですけど、一方で今の社会保障制度を支えてきたのは高齢者ですから」と青山さんも譲らない。

   そして最後に3人がたどり着いた答えとは......? 続きは「火鍋チャンネル」で。

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西原理恵子(さいばら・りえこ)
漫画家。1964年高知県生まれ。武蔵野美術大学卒。88年、週刊ヤングサンデー『ちくろ幼稚園』でデビュー。代表作に『ぼくんち』『毎日かあさん』など。母から娘に向けた生き方指南『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』は30万部のベストセラーに。ほか、『りえさん手帖』『ダーリンは74歳』など著書多数。青山浩さんとは一緒にFXに挑戦したり、ネットの魚屋「サイバラ水産」でタイアップするなど旧知の間柄。
公式サイト:http://toriatama.net/

山本一郎(やまもと・いちろう)
情報法制研究所 上席研究員。1973年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。IT関連のコンサルティングやコンテンツの企画・制作に携わる一方、高齢社会研究や時事問題の状況調査を手掛ける。介護と育児の「Wケア」に奔走しつつ文筆活動もこなす。著書に『ネットビジネスの終わり(Voice select) 』『ズレずに生き抜く(文芸春秋)』など。
公式ブログ:https://lineblog.me/yamamotoichiro/

青山 浩(あおやま・ひろし)
株式会社小肥羊ジャパン元代表取締役。1973年大阪府生まれ。東京大学法学部卒。2005年、株式会社ウェブクルー代表取締役社長を経て06年小肥羊ジャパンを設立。勲五等タイ王冠勲章の受勲経験も持つ謎の実業家。何モノかは、西原さんによるウェブ漫画『青山浩と西原理恵子の太腕繁盛記』(https://note.com/xfy_saibara)に詳しい。
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