「風邪や感染症の疑いがある人たちに使ってもらう」
健康なら、四六時中マスクをしていなくてもいいとの指摘もある。20年3月3日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)が「経済産業者がマスク再利用について検討している」報道を取り上げた際、池袋大谷クリニック院長の大谷義夫氏が「初めて聞きました。ここまで来たのか」と述べたうえで、こう説明した。
「マスクの(第)1の目的は、飛沫を感染者から飛ばさないこと。せきをされる方、(マスク着用が)大切ですよね。特に喘息の方、花粉症の方でウイルスいたら飛ばしちゃいますので、ぜひしていただきたい。何もないとき、街を歩くときにする必要はございません」
大谷氏はクリニックではマスクを着用しているが、「昼に、ちょっとコーヒー買いに行くぐらいではマスクをしない」。ただ、満員電車などでどこから飛沫が来るかわからない時には、「一応防御のために」マスクをつけておきたいと考える人の気持ちも理解できるとした。
厚生労働省は公式サイトにある啓発資料「マスクについてのお願い」で「現在、予防用にマスクを買われている方が多いですが、感染症の拡大の効果的な予防には、風邪や感染症の疑いがある人たちに使ってもらうことが何より重要です」と説明している。