ユーチューバーのHIKAKINさんがトイレットペーパーを買い占めたというのは「デマ」――。HIKAKINさん本人が2020年3月2日に公開した動画で明言し、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて生じている買い占め問題について、注意喚起をした。
大量のトイレットペーパーと一緒に写った画像が...
「全部デマです~!」。HIKAKINさんは、動画冒頭にこう叫んだ。トイレットペーパーが品薄になるというデマ情報を受けて、各地で売り切れが続出している中、「HIKAKINが大量に買い占めた」と、これまたデマがツイッターなどで出回ったことにある。
実は2016年8月、HIKAKINさんは、「トイレットペーパー20年分1000ロールをトイレに入れてみた」という動画を投稿した。そのなかの、HIKAKINさんと大量のトイレットペーパーが写ったキャプチャー画像が、「品薄になっている中、HIKAKINが買い占めた」という誤った情報とともに広まった。
このことにHIKAKINさんは、実際にツイッターに投稿されたキャプチャー画像とデマのツイートを見ながら、「4年前って知らない人、この画像1枚で説明とかもないんでみんな誤解しちゃって」と悲しんだ。また、「デマが多いじゃないですか!今、不安を煽るようなデマとか」と話し、そもそもトイレットペーパーが品薄になるということ自体がデマだと説明した。
そのうえでHIKAKINさんは、マスクやトイレットペーパーがたくさんある人は「過剰に買わない」よう呼びかけ、あらゆる情報に惑わされそうになったら、国が出している正式な情報を確認するよう強調した。そして、今必要としている人にちゃんと届くように、「いっぱい買わないようにしましょう!」と終始穏やかな口調で注意喚起した。
東日本大震災時の経験から店員を気遣う
HIKAKINさんはまた、マスクやトイレットペーパーの在庫問い合わせの対応にあたる店員が疲れ切っていることが気になる、とする。そして、店員に在庫を確認する際も「本当にお疲れ様です」と一言添える配慮を、と促した。
もともとスーパーに勤めていたHIKAKINさん。2011年の東日本大震災では、朝から晩まで「水はないのか」、「缶詰はないのか」という客からの問い合わせに「すみません、売り切れています」とひたすら対応したという。相当疲れた、と当時の経験を振り返り、店員を気遣った。
動画の最後は、
「今後もいろんなデマや間違った情報が出ると思うんですけど、しっかり情報を選んでいきましょう!」
という言葉で締めくくった。