新型コロナウイルスの感染が拡大し、マスク不足はいまだに解決していない。そしてこれからは、花粉の飛散が本格化する。
「あー花粉症つらい」「花粉でしんどい」。ツイッターを見ると、多くの人が悩んでいる様子がわかる。このままマスクの品薄が続いたら、花粉シーズンをどう乗り切れば......。
顔面スプレー、薬、眼鏡に食べ物
日本気象協会の公式サイトに掲載されている2020年の花粉情報によると、3月頭には全国でスギ花粉がピークを迎える予想だ。今春の花粉飛散量は、ほとんどの地域で例年よりも少ない見通しだが、北海道や青森など東北北部は前シーズンよりも多くなるようだ。
既に花粉は飛散している。マスク不足の昨今、花粉症の人たちはどう対処しているのだろうか。ツイッターには、花粉症の症状を抑えるスプレーを使用する、病院で処方してもらった薬を服用する、眼鏡で目をガードする、食事に気を配る、といった投稿があった。
「マスクなくても、花粉症のお薬とスプレーでなんとか生きれる」
「マスク少なすぎるから、スプレーでなんとか頑張ってる!」
「今年の花粉症対策がんばってるので、まじ酷くなりませんよーに 薬を1か月くらい前から飲んで、鼻スプレーして、花粉カット顔面スプレーして、ダサい眼鏡かけて、飲み物はルイボスティー、べにふうきにして、ヨーグルトを欠かさず食べてます」
「すっぴん」で外出せずきっちりメイクを
薬局チェーン「ドラッグユタカ」のウェブマガジン「ゆたか倶楽部」では、今すぐできる花粉症対策として「マスク着用」のほかに、「衣類への花粉の付着を防ぐ」を挙げている。花粉は静電気によって引き寄せられるため、洗濯は柔軟剤を使用して静電気を防止。コートなどのアウターは、綿やポリエステルといった化学繊維で表面がツルツルしている素材がよいとのこと。
「メイク」も対策のひとつだ。「すっぴん」のままだと花粉が肌に直接付着してしまう。肌の表面をパウダーファンデーションやフェイスパウダーで覆い、さらっとした状態にしておくと、花粉が付着しにくくなるという。
また、のどや鼻の粘膜が乾燥すると炎症が起こりやすくなり、症状が悪化する場合がある。保湿にはマスク以外に加湿器、濡れマスクやのど飴が効果的としている。
花粉症に関する情報をまとめた専門サイトもある。20年2月20日、化粧品メーカーDECENCIA(東京都品川区)が運営する「#花粉症バイバイ」がオープンした。眼科医や皮膚科医、耳鼻科医、管理栄養士など専門家が連携し、花粉症と風邪の症状の違いやQ&Aと、花粉に悩む人に有益な情報がまとめられている。