深い緑が美しい鹿児島県産「知覧茶」 異業種コラボ見据え交流イベントで意見交換

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   南九州市茶流通対策協議会は2020年2月1日、東京・築地で交流イベント「隣のお茶は、青い」を開催した。鹿児島県南九州市で生産される「知覧茶」のトーク・試飲イベントだ。

   19年に行われた同イベントでは日本茶カフェのオーナーを中心に、消費者に近い業種から参加者を募った。今回は異業種とのコラボレーションを見据え、さまざまな業界から募集。知覧茶の若手生産者3人、Iターン移住で知覧茶のプロデュースを担っている20代の知覧茶コーディネーターと、カフェ・飲食店経営者やマーケター、デザイナーら16人が知覧茶にまつわる課題解決を目指し、生産者側と消費者側、それぞれの立場から議論を交わした。

  • 交流イベント「隣のお茶は、青い」の様子(1)
    交流イベント「隣のお茶は、青い」の様子(1)
  • 交流イベント「隣のお茶は、青い」の様子(2)
    交流イベント「隣のお茶は、青い」の様子(2)
  • 鹿児島県南九州市で多く生産される「知覧茶」
    鹿児島県南九州市で多く生産される「知覧茶」
  • 深い緑が特徴
    深い緑が特徴
  • 交流イベント「隣のお茶は、青い」の様子(1)
  • 交流イベント「隣のお茶は、青い」の様子(2)
  • 鹿児島県南九州市で多く生産される「知覧茶」
  • 深い緑が特徴

南九州市は「荒茶」生産量日本一

   知覧茶の生産者の多くは、収穫した生葉を蒸すなどして「荒茶(あらちゃ)」という半製品の状態で生産している。南九州市は、その「荒茶」生産量が日本一(市町村単位)だ。独特の生産方法「かぶせ」によって、お茶を入れた際に深く、美しい緑が楽しめるのが魅力。これらの点を踏まえ、参加者からは以下のような意見が寄せられた。

「深い緑の知覧茶は絶対的なPRポイントとなりえる」
「産地として資源は十分にあると思う。外部人材が関わることでシステムが整い、産地への人の流れや物流が大きく変わるのでは」
「実際はそうでないのに、荒茶という言葉が、粗悪品のように聞こえる。言葉自体を"クラフト茶"等表現を変えて消費者に伝えてはどうか」

   終盤では、「産地に直接出向き詳しく話を聞きたい」という要望が出され、実現可能性の高い企業提携プロジェクトにまで話が及んだ。例えば、知覧茶の産地を巡る旅企画や、日本茶カフェオーナーと連携した消費者向け知覧茶イベントの開催、ブランド価値を体現した知覧茶の開発などだ。今後も本イベント参加者と連携し、生産地の資源を生かした様々なプロジェクトを考案していくという。

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