専門医も「ほとんど一緒というか...」
2020年2月18日朝に放送された情報番組でも、厚労省が公表した「相談と受診の目安」と、症状の判断について取り上げられた。
「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)には、白鴎大学特任教授で感染症学、公衆衛生学を専門とする岡田晴恵氏が出演。相談と受診の目安について、「さまざまな感染症がある中で、このガイドラインというのは目安があまりにもアバウトすぎて、(新型コロナウイルスが疑われる場合でも)普通の病院に行ってしまう方もたくさん出てくるだろう」と指摘した。
「スッキリ」(日本テレビ系)では、ガイドラインの公表を受けて「新型コロナウイルスとインフルエンザや風邪はどう違うのか」という話題に。日本感染症学会専門医の寺嶋毅氏は、区別について、「典型的なインフルエンザだと急に高熱が出て節々が痛くなるため、どちらかというと新型コロナウイルスとは区別がつきやすい」と話した。一方で「少し微熱がある、何となくだるい、のどが痛い」といった症状と新型コロナウイルスは「ほとんど一緒というか、区別がつかないと思います」と続けた。
ただ、万一新型コロナウイルスに感染していた場合に備えて、「できるだけ誰にもうつさないこと」を心がけるよう話した。そのためには、「マスク着用」と「しっかりした手洗い」が重要だとした。また、風邪なのか花粉なのかわからない軽い症状の場合、そこから、肺炎・重症になるかどうかの見極めが重要だと話し、「熱がずっと下がらない、あまりにも呼吸が苦しい、そのタイミングを逃さず受診することが大切」と続けた。
新型コロナウイルスの症状が疑わしい場合は、放っておかずに「帰国者・接触者相談センター」に相談しよう。連絡先は、厚労省の公式ウェブサイト上に情報がまとめられている。また、自身の症状に不安がある場合は、厚労省の相談窓口で対応してもらえる(電話番号:0120-565653<フリーダイヤル>)。