新競技スケートボードで輝け 佐川涼「すごいトリック」で魅了する【特集・目指せ!東京2020】

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例えるなら「トリプルアクセル」

――佐川選手は、自分のスケートボードのどこを見て欲しいですか。初めて見る人たちにも分かるように、例えて頂けるとありがたいです。

佐川 自分は板を回転させるトリックが得意です。例えるなら、フィギュアスケートのトリプルアクセルですかね(笑)。フィギュアスケートを知らなくても、「トリプルアクセルってすごいよね」と定着しているじゃないですか。自分のスケートボードを見て、板を回転させるトリックがすごいって思ってもらえれば。

――フィギュアスケートの話が出ましたが、スケートボードも同じように競技時間があり、そこで技をみせます。佐川選手は構成をどのように考えていますか?

佐川 パーク(ジャンプ台など構造物が設置されているスケートボード場)によって、セクションの配置や坂の角度が違います。そこで、自分の目で見て、自分のできる技を頭に並べていく。そして、練習して、流れが見えるように補正をします。

――東京五輪に向けての意気込みを。

佐川 五輪はすごい大会ですし、出たいとは思うのですが、現時点では難しい状況ではあります。スケートボードの場合は、選出へのレギュレーションが定まっていない部分もありますので、自分が出場できる大会に出て、そこで勝って、五輪に出場出来ればよいなと思っています。

――他の選手たちの動向は気になりますか。

佐川 そういうのはないですね。ライバルとかではなくて、スケート友達って感じです。スケートボードは「〇〇に勝つ」ではなく、いかに自分の持っている技にのれるかなのです。もちろん、大会前に周りの練習を見て、「この技じゃダメだな」と構成を変えることはあっても、「vs」の意識はないです。東京五輪まで、自分のメイク率を高めていければと思います。

佐川涼(さがわ・りょう) 1999年8月24日生まれ。Element主催のアマチュアコンテスト、Make It Count 2016のジャパンファイナルを制し、 スペイン・バルセロナにて1週間でパートを制作するという世界最終戦に参加。神奈川県のスケーターを中心に結成されたThePEACEのメンバー。実兄はIFO所属のプロスケーター・佐川海斗選手。クリスタイルガイザー所属。

文:石井紘人(いしい・はやと)

ラジオやテレビでスポーツ解説を行う。主に運動生理学の批評を専門とする。
著作に『足指をまげるだけで腰痛は治る』(ぴあ)『足ゆび力』(ガイドワークス)、プロデュース作品に久保竜彦が出演した『弾丸シュートを蹴る方法』(JVD)がある。
『TokyoNHK2020』サイトでも一年間に渡り、パラリンピックスポーツの取材を行い、「静寂から熱狂そしてリスペクト」などを寄稿。
株式会社ダブルインフィニティ代表取締役でもあり、JFA協力、Jリーグと制作した『審判』の版元でもある。

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