東京五輪の注目種目「トランポリン」体験記 初挑戦で「前方宙返り」目指し跳びまくったら...

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初挑戦での成功者は3~4割、20回飛んだ結果は

   これまではトランポリンの中で動かず、中央で跳ねていればよかったが、踏み切りを考えながら移動しつつ、前方のエアーバッグへ向けて宙返りしなければならない。成功させるには、(1)トランポリンのぎりぎりラインでしっかりと踏み切り、(2)頭上に挙げておいた手を踏み切りの際に勢いよく振り下ろし、(3)跳躍したらひざを抱え込んで回転スピードを上げ、(4)地面が近づいてきたら足を伸ばして着地することが必要だ。

   記者は20回ほど飛び、体力の限界が来た。息が上がるだけでなく、足や腹部の筋肉が痛んで全身が重い。前方に宙返りすること自体は成功したが、回転速度と高さが足らず、どうしても膝が曲がったままの着地になってしまう。成功のための要点を全て押さえるのが難しく、考え過ぎて踏み切りが甘くなったり、体に力が入りすぎてしまったりしたのが原因のようだ。これは悔しい。

   かつてトランポリン選手だった店長によると「初回で前方宙返りを成功させられる人は3~4割」。「あとは回数を重ねて感覚を身に付ければ、次はできるようになる」とのことだった。

   見ている分には美しくダイナミックな競技だが、実演するとなると非常に高度な技術と身体能力が求められることがよくわかった。東京五輪での選手の躍動に期待が高まる。

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