タオルの共用は避けて
日本食品洗浄剤衛生協会(食洗協)は公式サイトで「使い捨てのペーパータオル、ロールタオルで、水気を十分にふき取る」ことを推奨している。通常のタオルを多人数で使用することは好ましくない。その理由は、「ある人が洗浄を十分行わずにタオルを使いますと、タオルに細菌が付着し、後で使用する人の手を細菌で汚すことになる」ためだ。
紙製造・紙加工販売の大富士製紙(愛媛県四国中央市)も公式サイトで「手洗いは感染予防にとても有効な手段だが、その後の手の拭きとり方に問題がある」としてタオルの共用問題を指摘している。初めは清潔でも、使用したタオルを湿ったまま放っておくと雑菌・細菌の温床になってしまう。そのタオルで新たに人が手を拭くと菌が人へ、さらに人から人へと感染が広がる...ということだ。
まとめると、手洗いによる感染防止効果を高めるには、洗った後に自然乾燥させずしっかりと拭くことが重要だ。また一度拭いて濡れたタオルには雑菌がつきやすくなるため、使い捨てのペーパータオルを利用するのがよい。外出時は、携帯できるものを持ち歩くとよさそうだ。