「新型肺炎」で街からマスクが消える!? 東京都心のドラッグストア緊急調査

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   中国湖北省武漢市を中心に、世界各地で新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大している。NHKは2020年1月28日、中国保健当局の発表として死者が106人にのぼっていると報じた。

   感染予防の基本が、マスクの着用だ。中国ではマスクの品切れが相次いでいるようだが、日本での動向も気になる。

  • 感染対策の一環として需要が高まるマスク
    感染対策の一環として需要が高まるマスク
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大阪では「爆買い」報道

   1月28日に放送された情報番組「スッキリ」(日本テレビ系列)は、新型コロナウイルスによる影響から、中国でマスクの価格が高騰していると取り上げた。現地の薬局では、マスクが1枚30元(約470円)で売られ、価格をめぐり客と店員が口論になっている映像が流れた。

   日本国内でも大変売れている様子だ。朝日新聞デジタルは1月24日、大阪市内のドラッグストアでマスクの売れ行きが急増していると報じた。記事によると「売り場では、中国などからの旅行者がスマホで商品を調べながら大量買い」していたとのことだ。

   産経デジタルも1月26日、「大阪市内のドラッグストアでは26日、マスクを買い求める中国人の観光客らの姿が多く見られた」と報じている。「中国ではマスクが不足している状況が続いているといい、店によると、中国では品切れで売っていないので、家族などのお土産として購入するという中国人観光客が多いという」とのことだ。

   東京都内はどうだろうか。J-CASTトレンドは1月27日午後、東京・千代田区にあるドラッグストアを4軒巡り、マスクの売れ行きを調査した。

購入数を制限する店もあったが

   1軒目は、規模がそれほど大きくない店舗だ。棚3段にわたりマスクのコーナーが展開されていたにもかかわらず、残っていたのは小さめサイズの大容量マスクが10箱ほど。レギュラーサイズは売り切れていた。袋タイプの小容量マスクは売られていたが、いずれも小さめサイズか、価格が少し高いものばかり。店員によると、1月24日から26日にかけて飛ぶように売れたそうだ。追加の発注をしているが、入荷の日程は未定だという。

   2軒目はチェーン店。マスクコーナーは2段設けられていた。1軒目のドラッグストアから徒歩3分程度の距離で、人通りの多い場所だからか、箱タイプのマスクは全て売り切れていた。店員に話を聞くと、その日の午前中に大容量マスクを店頭に並べ、「1種類につき5点まで」と制限をかけて販売していたが、数時間で売り切れた。マスクのメーカーの生産が追い付いていないため、どこのドラッグストアも品薄状態だそうだ。

   3軒目でも、レギュラーサイズの大容量マスクは品切れ。しかし、2軒目と店の規模は変わらないが、小さめサイズの大容量マスクは在庫があった。記者が確認した時点で、残り5箱だった。日本語と中国語で書かれた案内には「30枚以上の大容量マスクは1日1家族3個まで、それ以外の小容量マスクについては1日1家族5個まで」と、2軒目と同様に購入数に制限がかけられていた。今後の入荷については未定だとの話だった。

   4軒目の小型店に入ると、大容量の箱マスク、小容量の袋マスクともに売り切れていた。わずかに残っていたのは、蒸気でのどを加湿するタイプのマスクだった。マスクコーナーには「お詫びとお知らせ」の紙が貼られ、「諸般の事情により、現在、商品供給が困難な状況となりました」と書かれていた。

   最後に、1軒目のドラッグストアに再度立ち寄った。すると、30分ほど前には10箱程度残っていた箱マスクが、棚から全て消えていた。マスクコーナーでは、スマートフォンを店員に見せながら、中国語でマスクの在庫を確認している客の姿があった。

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