「新型肺炎」で街からマスクが消える!? 東京都心のドラッグストア緊急調査

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購入数を制限する店もあったが

   1軒目は、規模がそれほど大きくない店舗だ。棚3段にわたりマスクのコーナーが展開されていたにもかかわらず、残っていたのは小さめサイズの大容量マスクが10箱ほど。レギュラーサイズは売り切れていた。袋タイプの小容量マスクは売られていたが、いずれも小さめサイズか、価格が少し高いものばかり。店員によると、1月24日から26日にかけて飛ぶように売れたそうだ。追加の発注をしているが、入荷の日程は未定だという。

   2軒目はチェーン店。マスクコーナーは2段設けられていた。1軒目のドラッグストアから徒歩3分程度の距離で、人通りの多い場所だからか、箱タイプのマスクは全て売り切れていた。店員に話を聞くと、その日の午前中に大容量マスクを店頭に並べ、「1種類につき5点まで」と制限をかけて販売していたが、数時間で売り切れた。マスクのメーカーの生産が追い付いていないため、どこのドラッグストアも品薄状態だそうだ。

   3軒目でも、レギュラーサイズの大容量マスクは品切れ。しかし、2軒目と店の規模は変わらないが、小さめサイズの大容量マスクは在庫があった。記者が確認した時点で、残り5箱だった。日本語と中国語で書かれた案内には「30枚以上の大容量マスクは1日1家族3個まで、それ以外の小容量マスクについては1日1家族5個まで」と、2軒目と同様に購入数に制限がかけられていた。今後の入荷については未定だとの話だった。

   4軒目の小型店に入ると、大容量の箱マスク、小容量の袋マスクともに売り切れていた。わずかに残っていたのは、蒸気でのどを加湿するタイプのマスクだった。マスクコーナーには「お詫びとお知らせ」の紙が貼られ、「諸般の事情により、現在、商品供給が困難な状況となりました」と書かれていた。

   最後に、1軒目のドラッグストアに再度立ち寄った。すると、30分ほど前には10箱程度残っていた箱マスクが、棚から全て消えていた。マスクコーナーでは、スマートフォンを店員に見せながら、中国語でマスクの在庫を確認している客の姿があった。

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