肌寒いこの季節、自動販売機で温かいお茶やコーヒーをつい買ってしまうことはあるだろう。
そんな中、飲料メーカー・チェリオコーポレーション(本社:京都)が自動販売機で売り出した「温かい飲みもの」が、ツイッター上で話題になっている。「お湯」なのだ。
販売を待ち望んでいた声も
複数のユーザーが2020年1月25日前後に、チェリオの自動販売機の画像をツイッターにアップロードした。見ると、自販機の定番とも言える温かい「コーヒー」「ほうじ茶」に挟まれる形で、「湯~」と書かれた飲料が500ミリリットルのペットボトルに入って売られている。
チェリオの公式サイトによれば、商品名は「天然水ホット500mlPET」で、「鈴鹿山系でろ過された水源から採水したナチュラルミネラルウォーター」と説明されている。実際に買って飲んだとみられるツイッターユーザーからは「ぐびぐび飲んでも口の中が火傷しないくらいの温かさ」との評価があった。
一般的にチェリオといえば、「チェリオ」「ライフガード」など冷たい炭酸飲料をイメージするだろう。お湯がチェリオの自販機で売られているのを見たユーザーからは、
「ついにお湯を売る時代になりましたか...」
「チェリオ、、、ただのお湯を売る勇気(がすごい)」
と驚きがある一方で、「ずっと欲しかったんだ自販機のお湯!!!」と販売を待ち望んでいた声も出た。
美容・健康に気を遣う人から「リクエスト」
取材に答えたチェリオコーポレーションの広報担当者によれば、「お湯」は20年1月16日から中部・関西エリアの自動販売機で冬季向け商品として展開しているもの。ターゲットを聞くと、
「美容・健康に気を遣う人の中には『冷たいお水を飲みたくない』と、温めた白湯や少し冷ました白湯を望む声がありました。また、カフェインを控えていらっしゃるような方にとっては『外でホットドリンクを飲みたい』となったとき、現状では選択肢が非常に限られています。そういったところに需要があるのではないかと思い、試験的に販売しています」
と説明した。
現時点で中部・関西以外での販売は予定していないが、「試験販売の結果を鑑みて、来期の販売や、エリアを拡大化するかどうかを検討していきたい」と語った。