御茶ノ水に「都電錦町線」の跡が出現 明治時代から太平洋戦争中まで走った路線

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撤去後も「都電跡」見られるチャンス

   橋の上の線路はいつまで見られるのだろうか。取材に応じた千代田区道路公園課の担当者によれば、現在進められている橋の工事は石畳や線路の下にあるコンクリ―トを刷新するというもの。石畳や線路は「工事を進めるにあたって支障になってしまう」ため、20年1月29日~2月8日頃まで撤去作業を行ない、2月の第3週(9日~15日)には見られなくなる可能性が高いと話した。

   撤去された石や線路の多くは処分される予定だが、一部はレールの保存活動を行う団体へと提供され、将来は博物館や公園などでの展示も検討しているという。

   ただ、撤去後も再び「橋の上の都電跡」を見られる機会がありそうだ。錦町線は上り・下りの双方向で運行していたため、本来ならば今回出てきた線路の隣にもう一本、線路があるはず。担当者は「今は片側の線路しか出ていないが、左隣の工区からも同じようなものが出ると予想している」と、今後の工事での「発掘」に期待を寄せた。

   担当者は最後に、

「(線路を)見る場所が横断歩道の真ん中にあるため、歩行者などにご迷惑にならない程度で、周りの方に配慮した形で見物いただければ」

と、撮影・見物客に対しマナーの順守を呼びかけた。

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