長野県佐久市は2020年1月17日、市内にある「ぴんころ地蔵」にお参りすると健康に関する「お告げ」を受けられる「地蔵健診」を開始した。
「医療の街」佐久市としての認知度向上を目的とした、プロモーション事業だ。
市への移住者を増やす目的で実施
佐久市は避暑地として有名な長野県軽井沢町に隣接し、東京から北陸新幹線に乗り約75分でアクセスできる。地域医療に力を入れており、医師が患者の自宅に出向いて診療したり、家庭で作られるみそ汁のみその量を確認するなどの取り組みを実施したことで、昭和30年代に全国最悪の水準だった脳卒中死亡率を改善させた実績を持つ。
今回の「地蔵健診」は佐久市の「医療の街」としてのイメージを広く認知させ、市への移住者を増やす目的で実施する。佐久市内の「成田山薬師寺」の参道には人々の健康長寿を願って建立された「ぴんころ地蔵」があるが、健診実施日にお祈りすると「ピロリ菌は検査で発見して除菌ができます」など健康に関する「お告げ」を地蔵から受けられる。地蔵の隣には「健診おみくじ」を設置。おみくじには、地蔵とは異なる「健康のお告げ」が書かれている。
また、ツイッター上に「ぴんころ地蔵」のアカウントを開設した。フォロー後に手を合わせたポーズの絵文字を送ると、地蔵からの返信で「健康のお告げ」を受け取れる。
佐久市の「ぴんころ地蔵」での地蔵健診は、20年2月8日と3月14日に実施する。1月19日からは東京都内でもレプリカ地蔵による出張の地蔵健診を開始し、2月末まで都内各地で行う。