駅名の選定にこだわり
「さいたま市には地下鉄がほとんど通っていないため、自分で作ってしまおうと思い制作しました」
J-CASTトレンドの取材にこう答えたのは、路線図を作った水(みくまり)分さん。普段から、実在しない鉄道路線を想像して作る「架空鉄道」というジャンルを愛好し、今回もその一環で「さいたま市営地下鉄」を作ったという。
こだわった点を聞くと、
「駅名の選定です。見慣れない、聞き慣れない地名に少しでも関心を持ってもらえればと考え、住所に現れない小字(こあざ=細かな地域区分のひとつ)や、周辺の遺跡名からなるべく多く採ることを目指しました」
と語る。そうした地名は地元住民など限られた人にしか認知されていないこともあり、駅名を見た人から「見覚えのある地名だ」と反応があった際は嬉しかったという。
ほかにも、制作上のこだわりが見られる。例えば、市の名所として知られる大規模緑地「見沼田んぼ」周辺は、「環境保全のため開発が進んでいない」と設定して、駅を作らなかった。
ツイートには1月10日時点で1000RTを超える反応が寄せられている。
「架空の路線図に対してここまで反響があるとは予想しておらず、驚いています。これをきっかけにさいたま市やお住まいの自治体の交通事情、地名の由来や歴史について考えて頂ければと思います」
と語った。