大ブレイク確実!才能あふれる映像クリエーター【2020年大予想(2)】

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キャラクターがまるで生きているかのよう

――ほかに注目している映像作家はいますか。

山下 見里朝希さんです。既に映像業界では名が知れていますが、今年ますます活躍しそうです。見里さんが大学院の修了制作として、1年かけて完成させたフェルトパペットアニメーション作品「マイリトルゴート」は複数の映画祭やコンテストで高い評価を受け、表彰されました。ショートアニメ界隈で大変話題になっています。

――どのような作品でしょう。

山下 グリム童話「オオカミと7匹の子ヤギ」が題材です。狼に食べられかけたヤギの子どもたちが暮らす家に、1匹だけ(食べられて)消化されて見つからなかった子ヤギの代わりとして、人間の子どもが連れてこられる...というあらすじで、児童虐待問題に焦点を当てています。深刻なテーマを描いているのに説教臭くなく、見終わった後でメッセージが自然に伝わってくるのがすごいなと。

――同じ映像作家から見て、技巧的に素晴らしいと思う点はありますか。

山下 作品に登場するパペットの動きの滑らかさですね。この作品は、静止した状態のものを少しずつ動かして撮影し、連続再生して動画を作る「コマ撮り」で出来ているのですが、キャラクターがまるで生きているかのように見えます。細部にこだわりつつ、全体の見え方も気にしながら違和感なく仕上げる手腕に脱帽です。イラストも上手なので、パペットアニメーションに留まらず、今後もさまざまな作品を世に出して話題を呼ぶのではないかと思いますね。

山下諒(ヤマシタ・マコト)
映像作家。代表作に「ポプテピピック Pop team 8bitパート」、「ポケットにファンタジー【幸子とミク version】」ドット絵パート、「カル×ピン ドグマクエスト」、「Eテレ 名曲アルバム+ フィガロの結婚」などがある。現在はクラウドファンディング企画の「ドット絵ミステリー(仮)」で初監督を務めることが決まった。

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