俳優の大泉洋さんが出演するローカル番組「水曜どうでしょう」の新作が、2019年12月25日から北海道テレビ放送(HTB)で放送を開始した。
今作は2013年以来およそ6年ぶりの新作となる。番組初回をリアルタイムで見られなかった北海道外の「どうでしょう」ファンは、うらやむあまりに......。
サイトで有料視聴はできるけれど
水曜どうでしょうは1996~2002年にかけてHTBでレギュラー放送されたバラエティー番組。若手時代の大泉さんや俳優・安田顕さんが出演していたことで知られ、現在も全国のローカル局でたびたび番組が再放送されるなど、高い人気を誇っている。
新作の一部は、今年10月に札幌市で開催されたイベント「水曜どうでしょう祭2019」で先行公開されていたが、テレビではこの日が初放送。ツイッター上の北海道の視聴者からは「道民でよかったー!!」など放送開始を喜ぶ声があがった。
今作はHTBのサイト「HTB北海道onデマンド」で有料視聴ができる上、20年1月からは道外各局でも放送を開始するなど、道外の視聴者であっても作品を見られる環境にある。
それでも、ファンの中には「リアルタイム」で番組を見ることにこだわりを持つ人が多い。有料視聴は番組直後に可能になるが、たとえ5分でも遅れては、ファンにとっては「由々しき事態」なのかもしれない。テレビで放送されなかった北海道外のファンからは、
「『水曜どうでしょう最新作が普通に見られる』というだけで北海道民は上流階級」
「(番組が放送される)毎週水曜日だけ道民になりたい」
と北海道の視聴者をうらやむ声がツイッター上に相次いでいる。
テレビ放送しかなかった番組後の天気予報が凄すぎ
初回放送では、「リアルタイム視聴ならでは」のシーンも。
水曜どうでしょうの終了後、HTBでは5分間の天気予報番組が放送された。ここで北海道各地の天気予報とともに、HTBのマスコットキャラクター「onちゃん」がスノーモービル(小型雪上車)に乗り、雪の中を高速で引きずられる映像が流れたのだ。
実はこの「onちゃん」、かつて「水曜どうでしょう」のレギュラー放送で安田顕さんが着ぐるみに入って演じていたキャラクター。テレビ局のマスコットにもかかわらず、番組では大泉さんら出演陣から頻繁に手荒く扱われ、安田さん(onちゃん)が応戦する姿がファンの人気を博していた。
ツイッター上では雪まみれで引きずられるonちゃんがかつての姿とリンクしたのか、
「どうでしょうの後にonちゃん映るの面白すぎる」
「ヤスケンonちゃんが引きずられてる可能性」
と興奮気味に反応するファンが続出。
リアルタイムでテレビ放送を見られなかった道外のファンの中には、
「北海道はマジ勝ち組だなと思ったのは、北海道にいる弟から『onちゃんがそりで引きずられてるよ』と、どうでしょう終わりの天気予報の写メが送られてきたところ」
と、北海道民への憧れを増幅させた人もいたようだ。