「ブロッコリー押し」で地元・石川県応援【ツイッターは仕事!企業公式「中の人」集合(9)】

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「世のためになることを」強い思いの裏に

   投稿を見ていると、ブロッコリーにまつわるさまざまな知識を得られるのも魅力のひとつ。長期保存する場合の方法を説明したり、おいしいブロッコリーレシピを作って紹介したり、GIF画像を使ったルーレット式のブロッコリークイズを出題したりと最早、企業公式というよりは「ブロッコリーアカウント」と称した方が近いように思えるが......。

「ツイッターは売り込みをするビジネスツールだとは考えていません。自社の利益よりむしろ、地域貢献やブロッコリーの需要増進など『公共の利益』に繋がるよう心掛けています。例えば直近では『いしかわ観光特使』に就任しました。地元に根付く企業として、主力商品・ブロッコリーの情報発信を通じ、観光誘致や地方創生に繋げたいと思っています」

   実はこうした考えに至った理由は、若くして患った二度の「がん」にある。一度目は20代半ば、実習生としての勤務を終え、地方のレタス農家に住み込みで働き始めた矢先のこと。地元に帰省、手術を経て現在の会社に入社するも、約1年後に別のがんが見つかった。初めてがんを知ったとき、「心底打ちのめされた」と語る。

「『俺の人生はいったい何だったんだ、世のためになることをしたい』と強烈に思いました。無事、手術は成功しましたが長時間の移動やトラクター運転がきついので、今でも体調と相談しながら勤務中です。ただハンドメイドが趣味で、画像加工も得意なので、それらが生かせる『ツイッター担当』というポジションをもらったことに感謝しています。楽しく運用して、会社にも恩返しできればと思っています」

各企業公式ツイッターアカウント担当者(通称:中の人)をJ-CASTトレンド記者が突撃取材。「業務」として日々ツイッター運用に取り組む担当者たちの魅力を紹介する。

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