男性向け化粧品ブランド「uno」(ウーノ)を展開する資生堂(東京都港区)は、「男性のスキンケアと肌や眉を整える等の行為に関する意識調査」を2019年10月に実施し、このほど結果を公開した。
本調査は男性のスキンケアや顔の色ムラ、眉の補正といった「メイク」の意識を調べたもの。男性がメイクをすることに、男女ともに肯定的な意見が多くあがった。
「清潔感を出したいから」スキンケア
調査は男性と女性それぞれに実施された。男性調査では、20代から50代の439人が対象となった。
「男性がスキンケア(洗顔後に化粧水などで保湿をする)をすることは身だしなみの1つだと思いますか?」という問いに対して、41.0%が「とてもそう思う」、47.4%が「そう思う」と答え、合わせて約9割に達した。
スキンケアをする理由について、「男性もスキンケアをするべき」と回答した男性368人にたずねたところ、一番多かったのは「清潔感を出したいから(71.7%)」だった。
続いて、メンズメイクに関する調査の結果だ。
メイク未経験の男性221人に「メンズメイクをしてみたいと思いますか?」と聞いた問いでは、「機会があったらしてみたい(35.3%)」「すごく思う(26.2%)」「思う(25.3%)」と、合わせて約9割の男性がメイクに対して興味をもっていることがわかった。
では、実際に男性がメイクをすることに対して、男性自身はどのように感じているのか。「男性がメイクをすることに関してどう思いますか?」に27.8%が「おおいにするべき」、21.2%が「コンプレックスが解消でき、前向きになるならばするべき」と回答した。一方で、33.5%は「見るからにメイクしているとわかるレベルでするのには抵抗がある」という。
また、メイクをしたことがある男性172人に「メイクをすることにより、気持ちの変化はありましたか?」と聞いた質問では、「気持ちが前向きになった(61.0%)」「自信が持てた(39.5%)」「立ち振る舞いが明るくなった(37.8%)」とポジティブな意見が多くあった。