女性記者がカフェ&バーで斧ブン投げ 「やってはいけないこと」だけど気分爽快

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   「AXE THROWING(アックススローイング)」。昨今、米国やカナダで人気を集める、刺激的な「遊び」だ。

   日本で唯一体験できるカフェ&バーが東京・台東区に存在する。自由に物を壊せる「BREAK ROOM」、壁いっぱいに落書きができる「FREE ART WALL」など、"やってはいけないこと"を楽しめるエンターテインメント空間「REEAST ROOM BASE」だ。好奇心に突き動かされるまま記者は2019年12月16日に店舗へ赴き、人生初の斧投げを体験した。

  • 斧を的に目がけて投げ、得点を競う「AXE THROWING」
    斧を的に目がけて投げ、得点を競う「AXE THROWING」
  • "やってはいけないこと"を楽しめるカフェ&バー「REEAST ROOM BASE」
  • 複数の斧から、投げやすい・手になじむと感じる一本を選ぶ
    複数の斧から、投げやすい・手になじむと感じる一本を選ぶ
  • 記者が投げ、的に刺さった斧
    記者が投げ、的に刺さった斧
  • オプションで手裏剣やナイフを追加し、投げることもできる
    オプションで手裏剣やナイフを追加し、投げることもできる
  • ブース入り口には金網扉を取り付け、安全に配慮
    ブース入り口には金網扉を取り付け、安全に配慮
  • 記者が使った斧を約30センチのカス丸(右)と比較
    記者が使った斧を約30センチのカス丸(右)と比較
  • 「AXE THROWING」ブースの横には、クロスボウを撃てるブースも
    「AXE THROWING」ブースの横には、クロスボウを撃てるブースも
  • 名物「ビーフトマホークステーキ」をはじめとした飲食メニューも充実
    名物「ビーフトマホークステーキ」をはじめとした飲食メニューも充実
  • 斧を的に目がけて投げ、得点を競う「AXE THROWING」
  • 複数の斧から、投げやすい・手になじむと感じる一本を選ぶ
  • 記者が投げ、的に刺さった斧
  • オプションで手裏剣やナイフを追加し、投げることもできる
  • ブース入り口には金網扉を取り付け、安全に配慮
  • 記者が使った斧を約30センチのカス丸(右)と比較
  • 「AXE THROWING」ブースの横には、クロスボウを撃てるブースも
  • 名物「ビーフトマホークステーキ」をはじめとした飲食メニューも充実

的には当たるのになかなか刺さらない...

   「REEAST ROOM BASE」の第一印象は、「おしゃれなバッティングセンター」。入ってすぐの場所に受付とカフェ&バーがあり、奥に斧を投げられるブースがある。パンツにスニーカーを合わせ、動きやすい服装で挑戦した。仮にスーツで来店しても、店でツナギを貸してくれる。店舗を運営するBrickWall(東京都新宿区)の代表取締役社長・河東誠氏によると「30分投げ放題のコースなら、最初の5分は自分に合った斧選びに使うのがよい」そう。

   ブース内には斧が数本用意されており、刃の形や柄の長さ、重さが異なる。記者は女性用の少し軽い、長さ30センチほどの斧を選択したが、それでもずっしりと重みがある。斧を持つことすら初めてなのに、まともに投げられるのか...。不安になったが、河東氏から(1)肩を上げ、(2)的に対して斧がまっすぐになるように持ち、(3)手首のスナップを利かせて投げる、と3つのコツを教えてもらい、前方の的へ向けて第一投。届いたが柄から当たってしまい、あえなく弾かれた。投げてから的に刺さるまでの間に斧が回転し過ぎても、回転が足りなくてもいけない。

   以後、使う斧や投げ方の試行錯誤を繰り返すこと数分。20投目くらいで「ガン!」と音を立てて斧が的に突き刺さり(写真4)、達成感と爽快感から思わず声を上げていた。3つのコツに加え、投げる瞬間に足を踏み込み、やや上に向かって放ると刺さりやすいようだ。頭も体もしっかり使うので、気づくとうっすら汗をかいていた。

安全やプライバシーに配慮して設計

   人生初の斧投げを終え、ふと「危ない」「怖い」と感じる場面がなかったことに気づいた。河東氏曰く「米国のAXE THROWINGでは『2つの的で1ブース』という単位がほとんどです。的の間に仕切りはなく、2人でそれぞれの的を狙って投げるスタイル」。だが「REEAST ROOM BASE」は、ブースには原則として体験者1人だけが入り、入口に金網扉が取り付けられているため、もし斧を振りかぶった時にうっかり手放してしまっても誰かに当たる心配はない。安全やプライバシーに配慮して設計しているそうだ。

   最後に河東氏は、こう述べた。

「社会秩序を守るうえで、やってはいけないことを規制するのはとても大切です。ただ、『あれをやるな、これをやるな』と言われるほど、『やってはいけないこと』への欲求も比例して高まってしまうのも事実だと思います。私たちはそれを、誰かに迷惑をかけることなく、安全に楽しく表現するお手伝いをしているつもりです」
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