鏡リュウジら占い界の重鎮大集合! 「エルフィン」が「月刊ムー」別冊で帰ってきた

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「こう『ぼうっと』ね、見えてくるんですよ」

    記者は、50年以上のキャリアを持つ天童春樹さんに占ってもらった。顔のパーツの配置、形などから性格や人生を割り出す「人相術」の第一人者として知られる。おそるおそるあいさつをすると「どうぞ」とにこやかに向かいの席をすすめてくれた。天童さんは記者に年齢と家族構成を聞き、爛々とした目で手指や顔をじっと見てまず一言。

「お父さん、足元に気を付けた方がいい。転倒して怪我をするかもしれない」

   早速ドキッとした。記者には50代後半の父親がいるが、2週間ほど前に会社で転倒し、咄嗟に手をつけずに額を擦りむく怪我をしたばかり。以来、足腰の衰えを気にしているのだ。

   驚く記者に天童さんは「顔の左側を見せてほしい」と話す。言われるまま顔の向きを変えると、突然「最近車を買い換えた?」と問われた。怖い..."ヒント"になるようなパーソナルデータは何も明かしていないのになぜわかるのか。確かに、数か月前に買い換えたばかりだ。

「パンクに注意してね。あとは車の前の部分に黒い影のようなものが見える。人をはねないよう、事故には十分気を付けて」

   どうやら天童さんは記者を通じ、記者宅の車を見ているようだ。本当に顔のパーツの配置や形から、そんなことがわかるのかと尋ねると天童さんは真剣な眼差しのまま、微笑んだ。

「こう『ぼうっと』ね、見えてくるんですよ。じっと眺めていると」
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