製紙業・パルプ製造業の業界団体「日本製紙連合会」(東京都)は、国内在住の10~60代の男女1450人を対象に実施した「紙製品の環境配慮に関する意識調査」の結果を2019年12月12日に発表した。
レジ袋やストローといったプラスチック製品が「紙製」へ移行することについて、回答者の多くが賛意を示した。
「環境によさそう」「ゴミが減らせそう」
買い物袋をプラスチック製のレジ袋から紙袋に変更する企業が増えていることについて、調査では賛否を聞いている。全体の66.6%が「賛成」「どちらかというと賛成」と答えた。理由は「環境に良さそうだから」が79.6%と最多で、「ゴミが減らせそうだから」、「紙袋の方が上質だから」が続いた。
プラスチック製のストローに代わり紙ストローが普及することの賛否では、全体の71.8%が「賛成」「どちらかというと賛成」と答えた。「反対」「どちらかというと反対」は7%にとどまったが、理由としては「飲みづらいから」「溶けるから」「味が落ちるから」の順に指摘が多かった。
ゴミの分別、マイボトル使用...様々な「プラ削減」行動
日頃から使い捨てプラスチックの削減を意識しているかを聞くと、「全くあてはまらない」(18.4%)と答えた人をのぞき、全体の8割以上が何らかの形で使い捨てプラスチック削減に向けた行動をしていることが、調査からわかった。
具体的な行動内容としては「ゴミの分別」(81.6%)、「プラスチック製レジ袋を断る/エコバックの利用」(59%)、「マイボトルを使う」(37%)が上位を占めた。
また、少数ながら「プラスチック製のスプーンやフォークや割り箸を断って、マイ箸を持ち歩く」(7.4%)、「歯磨き粉や洗顔料はマイクロビーズ(プラスチック粒子)が使用されていないものを使う」(6.2%)といった回答もあった。
調査は19年11月1日~6日にインターネット上で実施した。