無料の連絡網サービス「マチコミ」を運営するドリームエリア(東京都渋谷区)は、「子どものインターネット利用」に関するアンケート調査を行い、2019年12月5日に結果を公開した。
調査対象は「マチコミ」利用者で、未就学児~大学生の子どもがいる保護者。有効回答者数は2万6704だった。インターネットトラブルから子どもを守るため、どのような工夫を凝らしているか、子どもにインターネットを利用させる際、何に気をつけているかなどの実態が浮き彫りになっている。
ネットの危険性を子どもはわかっている、とする保護者は1割
まず「子どもがインターネットを利用することについて不安があるか」を調べると、9割近くが不安を感じていることがわかった(「とても不安(34%)」「少し不安(53%)」の合計)。
では、子どもにインターネット端末を与えている保護者は、利用制限をかけているのか。保護者1万7300人に「子どもの端末に制限をかけているか」と質問したところ、約6割がフィルタリングサービスや機能制限などの制限をかけていることがわかった。またインターネット利用時の注意点については、6割の保護者が子どもに話していた(「頻繁に話している」(23%)、「たまに話している」(37%)の合計)。
このように、6割の保護者がなんらかの手を打っているようだが、「子どもはインターネット利用時の危険性を理解できている」と思っているのか。質問した結果、最多回答は「少し理解している(34%)」、次いで「あまり理解していない(27%)」だった。「よく理解している」と回答した人はわずか10%だ。
最後に、子どものインターネット利用で気をつけていること、実際にあったトラブルについて回答を募った。以下がその一部だ。
・インターネット利用で気をつけていること 「SNSでは自分の写真などむやみに載せない、個人情報を載せない、知らない人とは繋がらない、といったことはよく注意する」
「やりすぎないように時間を決めている。また、保護者がいる場所でやらせている」 ・インターネット利用に関するトラブル 「基本、無料で遊べるゲームアプリを入れていたが、課金できることを知り、親に内緒で3万円近く課金してしまっていた」
「身に覚えのない荷物が届き、自分の名前だったので開封したところ、子ども用のおもちゃだった。子ども達がおもちゃを検索しているうちに購入してしまっていた」