他社のカレーも「これはいい」と思ったら投稿
チャンピオンカレー・ツイッターの特徴の一つが、食べ物写真付きツイートの多さだ。しかも自社メニューだけでなく競合他社のカレーや、担当者がプライベートで食べたラーメンの画像も投稿している。「自社情報だけ発信するように」と指摘を受けないのか。
「注意されたことはありません。私はただ、自分が本当においしいと感じたものを紹介しているだけなので、他社のカレーを食べて『これはいい』と思ったらツイートします。ただ、食べる前にたくさん写真を撮ってツイート準備をしたとしても、おいしくなければ投稿しません。『チャンカレさんがおいしいって言ったから食べたのに微妙だった』と、フォロワーをがっかりさせたくないので」
ツイッター担当者が約2年前に現在の業務(レトルトカレーやチルドパックの拡販)に携わって以来、食品卸から「商品を扱わせてほしい」と依頼を受けることが増え、レトルトカレーとチルドパックの合計出荷額は約2倍に伸びたそうだ。「他にも施策を打っているので、一概にツイッターだけの効果とは言えないが」と断りつつ、手応えを感じている様子だ。
「例えば、弊社のツイッターを見て『このレトルトカレーを買いたい』と興味を持ったのに、普段使っているスーパーに商品がなかった時『チャンピオンカレーを置いてくれ』と店舗にリクエストを出す人がいます。その声が複数集まると、こちらから営業をかけなくても『商品を置きたい』と要望をもらえるのです。このように、商品がメーカーから消費者の手に渡るまでの流れをできる限り逆転させるうえで、ツイッターは有効なツールだと感じています」