ベルギーのチョコレートブランド「ブノワ・ニアン」は、2020年のバレンタインコレクション発表会を2019年11月27日、ベルギー大使館(東京都千代田区)で開いた。
発表会では、ブランド名になっているカカオ職人・BENOIT NIHANT(ブノワ・ニアン)氏のこれまでの経歴が説明された。また、チョコレート作りにおけるこだわりが本人の口から語られた。
チョコ作りはカカオ農園を訪ねるところから
ブノワ・ニアンは現在、日本に店舗をもたないが、2020年1月中旬より三越、伊勢丹など全国の百貨店でバレンタインコレクションを販売する。
ブランドの特徴は、「Bean to Bar」といわれる製造スタイルを用いた「シングル・オリジンチョコレート」だ。Bean to Barは、チョコレートの原料であるカカオ豆の選別から、焙炒、調合、成形までと、チョコレートになるまでの全工程を一貫して手掛ける製法で、徹底した品質管理が必要となる。
シングル・オリジンチョコレートは、ひとつのカカオ畑で、その畑に適した1品種だけを栽培する「シングル・オリジン」のカカオを使ったチョコレート。ブノワ・ニアン氏は、自ら世界のカカオ農園を訪ね、生産者と共にカカオの栽培から携わるとし、こう語った。
「99%のチョコレートメーカーは、材料を企業から買って色々な種類を混ぜて作りますが、私はカカオそのものの味わいを引き出すために、シングル・オリジンにこだわりをもってやっています」
発表会場では、ブノワ・ニアン氏が母親にプレゼントされたショコラポットや、カカオ農園を訪ねる際に欠かせないというつば付きの帽子「パナマ帽」など、自身の思い入れがあるアイテムを展示していた。