タロット占いでVR体験も
カフェをプロデュースしたのは、ARやVR(仮想現実)を用いた施設の企画・運営を手掛ける「ティフォン」(本社・東京)だ。同社代表・深澤研さんの「甘いもの好き」が、スイーツとAR技術を組み合わせたきっかけとなった。
「魔法パフェ」以外にも、楽しい仕掛けが多い。例えば、深澤さんが描いたクマなどのキャラクターがデザインされたAR仕様のチョコレート「ティフォニウム・チョコレート」(1箱1000円/税別)。チョコレートに描かれたQRコードをスマートフォンのカメラで読み取ると、専用サイトに飛び、「Thank You」や「Happy Birthday」といったメッセージのCGがスマホの画面上に現れる仕組みだ。もちろん本物なので、食べられる。チョコは4種類あり、それぞれに異なるメッセージが用意され、お土産に買って帰る人も多いという。同社プロデューサーの中澤匠さんは、今後このキャラクターたちを生かした商品展開も考えていると話した。
VR技術を用いた占いアトラクション「タロットVR」(1人プレイ800円/税込)も、面白い。ヘッドホンとVRゴーグルを装着し、椅子に座ると目の前に「タロットルーム」が映し出された。手に持ったコントローラーでカードを1枚選ぶと、そのカードのモチーフをイメージした映像が広がる。記者が選んだカードは「THE WORLD」で、空中を浮遊する乗り物に乗って、まるで世界中を旅しているかのような気分になった。今回初めてVRを体験したが、難しい操作は一切なく、気軽に楽しめた。
日常から少し外れた不思議な世界が、「ティフォニウム・カフェ」には広がっていた。