内閣府は、少子化対策の一環として2020年までに、妻が出産した直後の夫の休暇取得率80%を目指して、啓発活動を行っている。そのPRイベントが2019年11月12日に東京都内で開かれ、第1部には、「おかあさんといっしょ」(NHK)で今年3月まで「体操のお兄さん」を務めた、タレントの小林よしひささんと、大臣官房総括審議官の渡邉清さんが登壇した。
当日は小林さんの「さんきゅうパパ広報大使」任命書の授与式とトークショーが行われた。
「こちらが楽しそうにしていると、子どもも楽しそう」
「さんきゅうパパ」は、妻の産後に休みを取るパパを指し「産休」と「Thank you」を掛け合わせている。渡邉さんはイベント冒頭のあいさつで、少子化が進む現代では育児の担い手を増やし、あたたかみのある社会を目指すことが重要である、と述べた。
続いて「さんきゅうパパ」広報大使に任命された小林よしひささんが、渡邉さんから任命書を授与された。
トークショーで司会者から育児の悩みについて聞かれた小林さんは、「もちろん悩むことはたくさんあるのですが、何事も自分らしく解決していこうと思っています」と前向きに回答。たとえば夜に子どもが泣き出してしまったとき、「そういうときこそ、妻にはゆっくりお風呂に入ってもらいます。自分は子どもを抱っこしてあやしながら、その場でスクワットしたり」と、実際に壇上でスクワットをしてみせ、
「身体も鍛えられますし、(子育ての悩みも)プラスに考えて乗り越えていければいい」
とにこやかな表情を見せた。
小林さんは、昨年生まれた娘によく体操や手遊びをするそう。「まだ(生後)10か月ほどなのですが、こちらが楽しそうにしていると、子どもも楽しそうな表情になります」と話し、会場で「パンダうさぎコアラ」と「大きな栗の木の下で」の手遊びを披露した。来場者らも一緒になって手遊びをし、会場は和やかな雰囲気に包まれた。
育児については、「『頑張りすぎないで』という言葉をかけてもらったこともありましたが、自分としては思いっきり頑張って、後悔しないように全力で子育てをしたい」と意気込んだ。