8割の子どもが「おいしい」と認めたレシピ公開 西友「野菜嫌い克服プロジェクト」

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   大手スーパー西友(東京都北区)は、子どもの野菜嫌い克服を掲げた新プロジェクト「KIDS LOVE VEGETABLES」発表会を2019年11月5日、西友赤羽本社で開催した。

   本プロジェクトでは、幼稚園児113人に西友オリジナルの野菜料理6品を試食してもらった。その結果、80%以上が「おいしい」と支持したメニュー5品と、78%だった1品について、西友全店でレシピカードとして配布し、一部店舗には試食コーナーを設置。公式サイトの特設ページでもレシピ動画を公開する。

  • 西友赤羽店内の「KIDS LOVE VEGETABLES」試食コーナー
    西友赤羽店内の「KIDS LOVE VEGETABLES」試食コーナー
  • 発表会で振る舞われた試食6品
    発表会で振る舞われた試食6品
  • 試食して「おいしい!」と喜ぶ子ども
    試食して「おいしい!」と喜ぶ子ども
  • 西友赤羽店内のニンジン売り場
    西友赤羽店内のニンジン売り場
  • 西友赤羽店内のブロッコリー売り場
    西友赤羽店内のブロッコリー売り場
  • 料理家・黄川田としえさんが開発した野菜レシピ
    料理家・黄川田としえさんが開発した野菜レシピ
  • 西友赤羽店内の「KIDS LOVE VEGETABLES」試食コーナー
  • 発表会で振る舞われた試食6品
  • 試食して「おいしい!」と喜ぶ子ども
  • 西友赤羽店内のニンジン売り場
  • 西友赤羽店内のブロッコリー売り場
  • 料理家・黄川田としえさんが開発した野菜レシピ

ニンジンとブロッコリーをテーマに6品

   発表会で説明に立った西友マーケティング部シニアダイレクター・小尾秀男さんはまず、農林水産省の「野菜をめぐる情勢」調査結果を紹介した。ライフスタイルや食生活の変化を受け、日本人の1人当たりの野菜消費量は 1997年から2017年にかけて10%の減少傾向にある。これによって懸念される「子どもたちの慢性的な野菜不足」の解消や、多忙な中で子どもたちに何とか野菜を食べさせようと苦労している親を支援したいという思いから、同プロジェクトを始動した。

   事前に子どもたちが試食したレシピは、ニンジンとブロッコリーをテーマに、見た目や形状、食感、食べやすさを念頭において開発された以下の6品だ。

・ニンジンと胡麻の炊き込みご飯/子ども支持率:約97%
・ニンジンの春巻き/子ども支持率:約90%
・ニンジンとチーズのカリカリ焼き/子ども支持率:約90%
・ブロッコリーのチーズカレー炒め/子ども支持率:約88%
・ブロッコリーボール/子ども支持率:約87%
・ブロッコリーポテサラ/子ども支持率:約78%

   プロジェクトに携わった料理家・黄川田としえさんは、同社の発表資料で「ニンジンは味が、ブロッコリーはもさもさ感がニガテという話をよく耳にする」こと、「1年を通じてスーパーなどで一般的に買いやすい」ことから、この2つの野菜を選んだとしている。

マヨネーズ味のおいしいポテサラなのに子どもは「ニガテ」

   発表会でも、子どもたちが食べた6品が振る舞われた。まず、小尾さんが「1番おいしい」とすすめる「ニンジンと胡麻の炊き込みご飯」を試食。ごまの風味がする「甘くておいしいご飯」という印象で、ニンジンの味はほとんどわからなかった。中でも記者が「コクがあって特においしい」と感じたのは、6品中唯一支持率80%を下回った「ブロッコリーポテサラ」だ。ブロッコリーは細かく刻まれており、マヨネーズ味もついているので、野菜自体の苦みなどは気にならないのではないかと思ったが、小尾さん曰く「マヨネーズ味を受け付けない子どももいる」のだという。

   試食後、西友赤羽店に設置された「KIDS LOVE VEGETABLES」試食コーナーを取材した。ブースには、食べ終えた後、空になったスプーンを入れる穴が2つ空いており、「おいしい」と「ニガテ」に分かれている。複数の親子連れが通りがかり、試食した途端に悲しげな顔になってしまった子どももいたが、ほとんどが「おいしい」にスプーン投じており、中には「おいしい!」と元気におかわりする子の姿もあった。

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