2020年の東京オリンピックのマラソン・競歩会場が北海道・札幌市に移されることが決まった。
ツイッター上では札幌市民による歓迎の声がある一方で、毎年夏に開催される「さっぽろ大通ビアガーデン」の中止を心配する声が目立った。
「オリンピックよりビールとジンギスカンだ!」
「さっぽろ大通ビアガーデン」は毎年7月~8月に札幌市中心部の「大通公園」で行なわれる「さっぽろ夏まつり」のメーンイベントだ。およそ1キロメートルの会場内に約1万3000席を展開する国内最大級のビアガーデンで、様々な種類のビールとともに「ジンギスカン」などの料理が楽しめる。さっぽろ夏まつり実行委員会の調査によると、19年は期間中合計で116万9000人が来場した。
札幌の「夏の風物詩」となっているビアガーデンだが、来年東京五輪のマラソン・競歩が行なわれる予定の7月下旬~8月上旬は、例年のビアガーデンの開催期間と重なっている。
また、一部媒体では大通公園を発着地とする「北海道マラソン」(毎年夏季開催)が五輪のマラソンコースのベースになると報じられていて、このままでは「時期」と「場所」がビアガーデンとバッティングする恐れがある。
マラソン・競歩会場の移転決定を受け、ツイッター上では「これで札幌も賑わうと嬉しい」といった肯定的な声があがった一方で、
「オレたちの大通ビアガーデンはどうなっちゃうの????!!?!」
「オリンピックよりビールとジンギスカンだ!」
と、来年のビアガーデンの実施を心配する声が多く聞かれている。
五輪開催は「大変うれしいと思っているが...」
果たして2020年の「さっぽろ大通ビアガーデン」は開催されるのだろうか。
J-CASTトレンドがビアガーデン含む「さっぽろ夏まつり」を実行する一般社団法人札幌観光協会事務局の担当者に開催の見通しを取材すると、
「(五輪のマラソン・競歩を)札幌でやることは決まったが、(正式な)コースはまだ決まっていない。(五輪を)やるというのは大変うれしいと思っているが、(開催地や時期など)夏祭りをどうするかは具体的な情報を集めてからの協議になる」
と語るのみだった。