「日本のハワイ」と呼ばれる場所を、ご存じだろうか。鳥取県の中央部に位置する湯梨浜町だ。
みずみずしさが特徴の和梨「二十世紀梨」の名産地として知られているこの町で今、移住者が着実に増えているのだ。湯梨浜町の魅力に迫った。
4年間で既に727人が移住
湯梨浜町は、日本海に面した北部には白砂が特徴の美しいビーチが広がり、町の中央にある「東郷湖」には「東郷温泉」「羽合(はわい)温泉」がある。町が「日本のハワイ」と呼ばれるのは、「羽合」の読み方にちなんだものだ。
羽合温泉(移住定住ガイドブックより)
人口1万6550人(2015年国勢調査)の湯梨浜町は近年、働き盛りの若い世代をターゲットにした移住政策に力を入れている。
具体的には、新規移住者や若者夫婦、子育て世帯に対する「住宅支援補助金」の給付や、起業者に向けた助成制度を充実させるなどして、町に住むことの魅力をアピールしてきた。
町は15年度に策定した「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の中で、15年度から19年度にかけて合計850人の移住を目標に掲げていた。これまでの政策の成果もあり、18年度までの4年間で既に727人が移住している。
住環境の整備も魅力的だ。東郷湖畔で開発が進められている「レークサイド・ヴィレッジゆりはま」は住宅地を中心に商業施設、福祉施設などが集積する予定のエリアで、現役世代から老後まで暮らし続けられる。19年10月現在では温泉付きの宅地も売り出し中だ。
レークサイド・ヴィレッジゆりはま完成イメージ(湯梨浜町HPより)