日本の若者1000人に聞く性と恋愛 国際協力NGOジョイセフが調査

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正しい知識で対等なコミュニケーションを

   産婦人科医の遠見才希子さんは、日本の性教育の遅れと、性感染症への意識の低さを憂慮している。

   日本の主な避妊法はコンドームだが、実は、避妊効果が高いとは言えない。性感染症予防のために使用し、避妊効果の高い避妊法を併用することが推奨されているが、日本ではあまり普及していないと発表資料の中で指摘した。

   その上、性交渉のときに毎回つける男性は51.7%に留まり、「頼まなければ付けない」男性が20.2%存在することが調査で明らかになった。

   「海外では5歳頃から体系的な性教育を行う国もありますが、日本では、性について語ることがタブー視されがちで、悩みを相談できない人や、『膣外射精で避妊できる』『安全日がある』といった誤った知識を持つ人は年齢問わずいるでしょう」と遠見さん。

   「婦人科・泌尿器科系の悩みに関して、相談する相手はいるか(複数回答)」という設問には、女性は母親(44.3%)、友人(37.3%)、パートナー(28.8%)に相談できる人が多いが、男性の49.2%が「相談する相手がいない」。加えて全体の84.2%が「医療従事者に相談しない」。

   日本でも、性について相談できるホットラインは増えてきており、保健所では無料・匿名で性感染症検査を受けられる、と遠見さん。「現状の問題点や正しい知識を知った上で、自分と相手が対等なコミュニケーションで話し合い、より安全で満足できるセックスができるといいですね」とアドバイスしている。

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