世界のチーズが集まる国際コンペティション「World Cheese Awards(ワールド・チーズ・アワード)2019」が2019年10月18日、イタリアの都市ベルガモで開催された。
日本からは18工房30品のチーズが出品され、栃木県の「チーズ工房那須の森」が作る「森のチーズ」がベスト16に選出されるなど健闘した。
「クリーミーで後味が持続」と高評価の「森のチーズ」
「World Cheese Awards」は世界各国から多種多様なチーズが集まる「チーズのコンペティション」だ。32回目となる今回は、世界42か国から3804品のチーズが集結し、過去最大規模での開催となった。
出品されたチーズは約260人の審査員によりブロンズラベル、シルバーラベル、ゴールドラベル、スーパーゴールドの順に格付けされる。最終審査では16人の特別審査員によりスーパーゴールドのチーズから上位16品が選出され、その中から最も優秀な「チャンピオンチーズ」が決定する。
日本勢は12工房14品のチーズがブロンズラベル以上の「入賞」を果たした。中でもチーズ工房那須の森」の「森のチーズ」は、日本勢で唯一スーパーゴールドに選ばれ、全体の「ベスト16」にも勝ち上がった。「森のチーズ」はうま味があり、バランスがとれたセミハードタイプのチーズで、コンペでは「クリーミーで後味が持続する」と高く評価された。
プレゼンテーション形式の最終審査では惜しくもチャンピオンを逃したが、チーズ工房那須の森の代表を務める落合一彦さんは「まさかベスト16に選ばれるとは思わなかった。本当に信じられない」と高評価に驚いていた。
チャンピオンは米国のオーガニックブルーチーズ「ログ・リバーブルー」だった。