アトランタで奇跡、東京は? 前園真聖が語る五輪サッカー(後編)【特集・目指せ!東京2020】

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

オーバーエイジは大迫勇也を入れて欲しい

――では、東京五輪で注目している選手を教えてください。

前園 堂安、久保はもちろんですが、食野亮太郎。それから、まだ十代と若いですが中村敬斗も面白いですね。でも一番は、オーバーエイジですが大迫勇也を入れて欲しい。大迫の代わりは今の日本にはいません。あとは、経験のある選手は縦のラインにいるとチームに落ち着きを与えるので、柴崎岳。ディフェンスに、五輪経験も豊富な吉田麻也もよいかもしれません。

――テレビやスポーツ紙は中島翔哉、南野拓実、堂安を「新BIG3」「NMDトリオ」「三銃士」と大々的に報じていますが、前園さんは大迫を押されています。大迫の「半端ないところ」を専門用語なく教えて頂けますか。

前園 まずは、色々な形から点が取れることです。両足で蹴れますし、W杯ではヘディングでゴールも決めています。ゴール前で得点を取るだけでなく、周りも上手く使えます。中島、南野、堂安といった二列目の選手が活躍し、フィーチャーされているのは、大迫がいるからです。得点を取りながらも、巧みに二列目の選手たちを活躍させているのです。

文:石井紘人(いしい・はやと)
ラジオやテレビでスポーツ解説を行う。主に運動生理学の批評を専門とする。
著作に『足指をまげるだけで腰痛は治る』(ぴあ)『足ゆび力』(ガイドワークス)、プロデュース作品に久保竜彦が出演した『弾丸シュートを蹴る方法』(JVD)がある。
『TokyoNHK2020』サイトでも一年間に渡り、パラリンピックスポーツの取材を行い、「静寂から熱狂そしてリスペクト」などを寄稿。
株式会社ダブルインフィニティ代表取締役でもあり、JFA協力、Jリーグと制作した『審判』の版元でもある。

姉妹サイト