アトランタで奇跡、東京は? 前園真聖が語る五輪サッカー(後編)【特集・目指せ!東京2020】

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   前回のインタビューで前園氏は、自身が出場した1996年のアトランタ五輪を振り返った。

   後編となる今回は、2020年の東京五輪に出場するサッカー日本代表(23歳以下)について、期待する選手、さらにはサッカー界に向けた「提言」を話してもらった。(インタビュアー・石井紘人 @ targma_fbrj)

  • 前園氏が東京五輪で期待する選手を挙げた
    前園氏が東京五輪で期待する選手を挙げた
  • 「代わりは今の日本にはいません」と前園氏が絶賛する大迫勇也選手(2018年6月撮影)
    「代わりは今の日本にはいません」と前園氏が絶賛する大迫勇也選手(2018年6月撮影)
  • 前園氏が東京五輪で期待する選手を挙げた
  • 「代わりは今の日本にはいません」と前園氏が絶賛する大迫勇也選手(2018年6月撮影)

自国開催の東京五輪は勝ちに行く

――東京五輪はサッカー界にとって、どのような大会になるでしょうか。

前園 凄く重要な大会になると思います。というのも、サッカーの場合、五輪の二年後にFIFAワールドカップ(W杯)が行われます。東京五輪でメダルをとって自信を付けられれば、そのまま(2022年の)カタールW杯に繋げられます。
森保一監督は日本代表の監督も兼任していますし、チーム戦術も洗練させていくことが出来る。監督が五輪と日本代表を兼任するのは、2002年の日韓W杯以来です。あの時はグループリーグの壁を打ち破って歴史を変えました。東京五輪では、それ以上の相乗効果を見せてくれるはずです。

――では、東京五輪で日本はどこまで勝ち進めますか。

前園 組み合わせにもよりますけど、ベスト4くらいは目指して欲しい。今回ほど五輪世代が(レベルの高い)海外でプレーしていたことはありません。さらに、DFの富安健洋とFWの堂安律は日本代表の主軸としても、海外の所属チームでもバリバリに活躍しています。久保建英もそうです。
過去の五輪代表は、育成に重きを置いていた所もありますよね。でも、今回は自国開催ということで勝ちに行くはずです。

――確かに前回のリオ五輪時に、日本サッカー協会は「五輪の監督には次のW杯への育成を求めている」といったニュアンスの話をしていました。前園さんのご指摘のように、今回は今までにない日本が見られるかもしれません。

前園 オーバーエイジも監督のオーダー通りになるでしょうし、今までとは違ったチームが見られるはずです。

文:石井紘人(いしい・はやと)
ラジオやテレビでスポーツ解説を行う。主に運動生理学の批評を専門とする。
著作に『足指をまげるだけで腰痛は治る』(ぴあ)『足ゆび力』(ガイドワークス)、プロデュース作品に久保竜彦が出演した『弾丸シュートを蹴る方法』(JVD)がある。
『TokyoNHK2020』サイトでも一年間に渡り、パラリンピックスポーツの取材を行い、「静寂から熱狂そしてリスペクト」などを寄稿。
株式会社ダブルインフィニティ代表取締役でもあり、JFA協力、Jリーグと制作した『審判』の版元でもある。

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