カス丸 はーい、ぼくカス丸きゃすう。秋初戦のGI「スプリンターズ・ステークス」は◎△▲で3連単あてたじぇい。この調子でいくきゃすう。今週は3歳牝馬3冠の最後を飾る「秋華賞」(2019年10月13日、京都競馬場、芝2000メートル)だよ。台風が直撃するらしいから、カスヨ姉さん、荒れるきゃすう?
カスヨ 最近、週末になると台風がくるのよね。どうなってるのかしら。ともかく京都もレース前日にそれなりに降るらしいから、当日晴れても重馬場か、よくて稍重は間違いないわね。まあ風雲急、不穏な感じってとこね。ただでさえ混戦気味なのに荒れたレースになるかもね。穴狙いのわたしとしては、ねらい目なんだけど。
雨に強い馬は?
カス丸 カスヨさんの本命◎はビーチサンバだよ。
カスヨ まずは秋華賞といえば、前哨戦のローズステークス(GII、阪神、1800メートル)組がダントツの成績を残してるわ。過去10年で半分の5勝よ。でもローズSで1着になった馬でここを勝てたのはジェンティルドンナだけ。あとは2、4着馬が2頭ずつ勝っているのよ。ビーチは2着。しかも、クロフネの仔だからパワーがあって、雨が降って足がとられそうな馬場になっても大丈夫。それに前走から先行できるようになったのが強みね。秋華賞の舞台は、京都の内回りコースよ。外回りコースに比べると、最後の直線が短くて、300メートルちょっとしかないわ。だから後方から一気に抜き去るなんてムリ。先行している馬が有利ね。ビーチが前々で競馬ができるようになったのは、このレースに合っているわ。
カス丸 強い馬が勝つんだという爺の本命は、クロノジェネシスだよ。そんなに強いきゃすう?
ガジュマル爺 今年の秋華賞は、桜花賞馬(グランアレグリア)もオークス馬(ラヴズオンリーユー)も不在じゃ。去年の三冠馬アーモンドアイのような絶対的存在がそもそもいないわけじゃから、まあレベルが知れとるというもんじゃな。クロノジェネシスはそんななかにあって、デビュー以来6戦してすべて3着内、しかも半分がGIじゃ。キャリアからすれば、このメンツでは一番強いじゃろ。それに今回は距離がちょうどいいはずじゃ。1600メートルの桜花賞ではちょっと短かすぎる走りじゃったし、2400メートルのオークスでは長すぎる感じじゃったから、順当ならこの馬が勝つじゃろ。
カスヨ わたしもクロノは対抗〇よ。ただ、5月のオークス以来のレースというのは心配ね。なぜ前哨戦を使わなかったのかしら?そこが不安なのよね。
ガジュマル爺 去年のアーモンドアイもぶっつけ本番じゃ。最近は調教の仕方が進化しとるから、ひと昔前と違って前哨戦を叩いて本番という流れには必ずしもならんじゃろ。こういうパターンがこれから増えてくるはずじゃ。さっきも言うたように、今年のメンツなら勝てると踏んでもおかしくないわい。そんな程度のレベルじゃということじゃから、わしの対抗は上がり馬のブランノワールじゃ。桜花賞の前哨戦、チューリップ賞(GII、阪神、1600メートル)では6着と一とん挫したんじゃが、その後休んで夏に2連勝と力をつけてきておる。前走で1800メートルを使って勝利。距離的にも不安はないじゃろうし、稍重の馬場も経験済みで2戦2勝じゃ。