猛烈な勢力の台風19号が日本に迫っている。2019年10月12日の午後から13日にかけ、関東地方から東海地方に接近、上陸の恐れがある。このままだと3連休が台無しになるかもしれない。これを受け、ツイッターでは「東京直撃」や「関東直撃」などがトレンドワード入りし、大型台風への不安が多く投稿されている。その中に、こんな嘆きを見つけた。
「なぜ今年の台風は土日にばかりくるのか」
19年の台風上陸曜日を調べた結果...
台風が土日にやってくることが多いとするツイートは複数ある。「土日とか三連休に来る台風多いけど、平日普通に働いてるのかな」、「台風来るの土日ばかりじゃない?せっかくの休みに停電とかされたら困るわ」などだ。
気象サイト「ウェザーニュース」が17年10月に配信した記事によると、過去5年間で日本に上陸した全20個の台風のうち、最多となった曜日は月曜(7個)で、次いで日曜(4個)だった。週末から週明けに上陸しているケースが過半数を占めていたが、同記事には「あくまでも偶然で気象的な理由はない」と記述がある。
今年の台風はどうか。気象庁のウェブサイトによると、19年10月7日現在の台風発生数は19個。そのうち全国に接近したものは11個、上陸したものは6号、8号、10号、15号の4個(いずれも19年10月4日現在)だ。これらについて、上陸日をそれぞれ調べた。ツイートに見られる通り、台風は土日にばかりやってきているのか。
6号:7月27日(土)7時頃、三重県南部に上陸
8号:8月6日(火)5時頃、宮崎県宮崎市付近に上陸
10号:8月15日(木)15時頃、広島県呉市付近に上陸
15号:9月9日(月)5時前、千葉市付近に上陸
こうして見ると土日に上陸しているのは6号のみ。ただ、千葉の広範囲が停電する原因となった15号も、関東は9月8日(日)の夜から猛烈な雨に見舞われていた。
また、上陸ではなく接近に留まっているが、13号が9月7日(土)に南西諸島や西日本から東日本にかけての太平洋側に、17号が9月21日(土)の朝から昼前にかけて沖縄本島地方などを中心にそれぞれ影響をもたらしていた。