神奈川県厚木市のビール蔵「サンクトガーレン」は、2019年10月4日~20日の期間に横浜赤レンガ倉庫で開催されている「横浜オクトーバーフェスト」で「和梨のヴァイツェン」を限定発売する。
今年9月9日に首都圏を直撃した台風15号で、収穫直前に落下した和梨を使用して製造したビールだ。
350キロのナシが3000杯のビールに変身
使われた和梨は、神奈川県小田原市で栽培されていた「豊水」「幸水」「菊水」など合計350キログラムだ。
取材に答えた同社の広報担当者によると、和梨をビールに使うのは初めてだったが、今までモモやリンゴ、オレンジなどのフルーツビールを作ってきた経験から、おいしくできると確信していた。「ヴァイツェン」は小麦麦芽を主原料としたフルーティーなビールで、ナシやモモに例えられる甘い香りがあるため、和梨との相性も良いと考えたそうだ。
細切れやペースト、ジュースにしたナシをヴァイツェンに加え、ナシの甘さを感じるみずみずしいビールに仕上がったと担当者は話した。
横浜オクトーバーフェストのサンクトレーガンブースで、中グラス(300ミリリットル)800円、大グラス(500ミリリットル)1100円で販売される。いずれも税込み。
期間中を通じ、約3000杯の提供を見込んでいる。