東日本大震災後に帰化したキーン氏「覚悟に感動」
本調査では「日本国籍を取得して嬉しかった有名人ランキング」も発表している。1位は横綱・白鵬。選んだ人たちからは、以下のようなコメントが集まっている。
「一人っ子ということもありモンゴル国籍のままでいたかったと思うが、相撲の世界に残るために出身国の国籍を捨て、日本国籍になった。相撲界以外でも将来は約束されている人物だと思うが、それでも日本の相撲にこだわったということだと思う」(70代・男性)
「日本の伝統的な社会で活躍している中で、日本人が差別的なところもあってそれでも、日本国籍を取得してくれたから」(60代・男性)
2位は1989年に帰化したサッカーのラモス瑠偉さん、現在ラグビーワールドカップで大活躍中の日本代表キャプテン、リーチマイケル選手も4位にランクインした。トップ5の中で唯一、スポーツ選手でなかったのが3位の日本文学者、ドナルド・キーン氏(故人)だ。
「東日本大震災後の『今こそ私は日本人になりたい』と、90に近い歳で故郷のニューヨークより日本に骨を埋める覚悟に感動した」(50代・女性)
「日本の文学と文化を愛し、深く研究した方が、終の住処としてこの国を選んでくれたことが嬉しかった」(40代・女性)
エアトリはこうしたコメントを発表資料内で紹介し、キーン氏が「2月に死去したことで、彼の功績に改めて感謝をした人が多かったことが窺える」としている。